トシくんには話しかけられない。
つまらない毎日・・・・・
クラスの女の子たちで「好きな人教えて~
」が流行った。
中学生には当然あるべく楽しい話題。
そこで私が名前を挙げたのは・・・
ヒデくん。
ヒデくん??そう、ヒデくんです。
トシくんの保育園時代からの親友の一人。
3年生になって同じクラスになったトシくんとヒデくんはいつも一緒。
背はヒデくんの方がほんの少し低かったけど、
2人が並んで歩くのを後ろから見るのが、私はなんだか好きだった。
だから、
「私ねぇ、実はヒデくんが好きなの
」
![]()
![]()
![]()
![]()
後に親友となり悪友となり・・今現在も私の一番仲良しの香奈が
直後に言った。
「私もヒデくんが好きなんだけど~ 瑠美、ライバルじゃん
」
そこから2人のヒデくん争奪戦が始まった。
トシくんの隣に居るヒデくんに話しかけるのは楽しかった。
(トシくん、見て!私はヒデくんが好きなの~)
そう思うことに一体何の意味があったのか、、、
未熟な小悪魔は
トシくんに妬かせる!という最大の目的をそんなことで達成させようとしたのだ
。
その効果を、後にトシくんに訊いてみたことがある。
「ヒデが瑠美のこと好きじゃないの知ってたから別に気にしなかった」
だって。
なかなか効果が出ないので(当然だ)それもすぐに飽きてしまった。
香奈と私はほぼ同時に飽きた。
「なんか、そんなに好きじゃなくなったかもぉ~
」
そうして、急激に2人の女にモテたヒデくんは急激に誰にもモテなくなった。
後々・・数年後から今まで、私はヒデくんを本気で頼り慕うようになる。
今でも帰省すれば2人で飲むほどの仲だ。
そこには一切の男女関係も感情も無い、友達。
そんな中学生活が終わりに近くなった頃、
私は2度目の本気の恋をする。