新潮社
2006年4月 発行
2006年10月 2刷
229頁
アンティーク屋「フラココ屋」には少し変わった人たちが集まってくる
何を買うでもなくお店に来ては時々差し入れをくれる瑞枝さん
何かと厳しい大家さんと、その家の娘で双子のように似ている朝子さんと夕子ちゃん
店長はなぜかバイトの「僕」が倉庫かわりの二階で暮らすのを受け入れてくれている
止まり木のようなこの店を中心とした日常に差し挟まれる、ささやかな陰りの中にあるきらめきを描いた連作集
本当にささやかなエピソードばかり
唯一、夕子ちゃんが巻き起こす“事件”があるもののめでたしめでたしで大団円
登場人物同士の距離感が絶妙で心地よいです
「僕」は以前、人間関係に悩んだ一人なのでしょう
フラココ屋に雇われた経緯は語られていませんが
結果、馴染める居場所が見つかって良かったです
「僕」、瑞枝さん、朝子さん、夕子ちゃん、店長、皆それなり考え悩みながら頑張って生きています
世の中の人全てが無理に頑張らなくても生きていける社会になったらいいな
勿論、出来る範囲内なら頑張る必要はありますけど
軽めではありますが、励まされ、癒される1冊でした
本書が初・長嶋さん
おそらく発刊直後の2006年頃
全く予備知識なく本屋さんで手に取って以来ファンになり自分の選択眼を自画自賛したものです
過去記事が見当たらないのは、読んだのがブログを始める前だったからと思われます
で、今回ブロ友さんが記事にされていて懐かしくなり再読
しかし、まぁ呆れるほど内容を忘れていて完全に初読状態
自分の記憶では「僕」は実はキャデラックでお迎えがくる『ぼっちゃん』だったのですが、それは瑞枝さんと夕子ちゃんの想像の話で…
違い過ぎて愕然としました…
あ、そうそう
最近、駅まで2分程度は短縮できる近道を見つけて喜んでいたのですが
ある日、『立ち入り禁止』のバリケード看板が置かれて通れなくなっちゃいました
私有地だったのかしらん(*_*)
