寺地はるな「水を縫う」
集英社2020年5月 第1刷発行2021年4月 第7刷発行240頁松岡清澄(きよすみ)、高校一年生一歳の頃に父と母が離婚し、祖母、市役所勤めの母、結婚を控えた姉の水青(みお)との四人暮らし「女なのに」可愛いもの、女の子らしいアイテムが苦手な水青「男なのに」刺繍が好きな清澄愛情深い母親になれなかったコンプレックスを抱えている母周囲の「女だから」に反感を覚えて生きてきたはずが、気づけば清澄のクラスメートに「女の子らしい」と言ってしまい後悔する祖母良き父親になれなかった父と、今の父を面倒みている縫製会社の社長ひとりひとりを主人公に据えて「普通とは」「常識とは」を問い直す5篇とまとめの1篇水青の夫となる男性、母親の同僚、清澄が高校で同じクラスになった高杉くるみと宮多雄 大もよいスパイスとなり、彼らが一歩ずつ前へと踏み出していく姿が描かれます全国学校図書館協議会第67回青少年読書感想文全国コンクール高等学校の部課題図書とのこと高校生くらいまでの読者は勿論ですが、母の世代、祖母の世代にも共感できるところの多い作品と思いますまだお読みでなかったら、是非読んでみてください清々しい心持になれること請け合いです