PHP研究所

2023年5月 第1版第1刷発行

2023年7月 第1版第2刷発行

309頁

 

「おいち不思議がたり」シリーズ 第6弾

 

医塾に通い、父・松庵の元で医者の実務経験を重ね、新吉と所帯を持ち、と医者を目指しつつ、女としての幸せもつかみ取ろうとするおいち

 

おいちと新吉の祝言の最中に、浦之屋という商家で食あたりが起こったという報せが入り、松庵、兄の十斗、医塾の明乃たちが飛び出していきます

そして、花嫁ですがじっとしていられないおいちも新吉に詫びて浦之屋へ走ります

味噌汁が原因の食あたりで一旦は収まったものの、数日が経って浦之屋の乳母が『自分が毒を入れた』という遺書を遺して服毒自殺を図ります

 

以前同じ長屋にいた焙烙売りの男・巳助の不可思議な行動と浦之屋の事件に関連はあるのでしょうか

本巻で扱うのはこの事件のみで前巻ほどのハラハラはありませんでしたが、色々なテーマが盛り込まれていて面白かったです

変わらず生き生きと暮らしている登場人物たち

次巻も楽しみです