「アンデス、ふたりぼっち」

原題 WINAYPACHA

2017年 ペルー

【Amazon Prime Video】

 

南米ペルーのアンデス山脈を舞台に社会から隔絶された高地にふたりきりで暮らす老夫婦の姿を描いた人間ドラマ

 

アンデス山脈の標高5000メートルを越える地で、都会に出た息子の帰りを待ちながら暮らす老夫婦パクシとウィルカ

アイマラ文化の伝統的な生活を送る彼らは、コカの葉を噛み、母なる大地のパチャママに日々の糧を祈ります

そんなある日、飼っていた羊が狐に襲われ、さらにマッチを買いに行ったウィルカが道中で倒れてしまいます

 

ドキュメンタリーのようですがフィクションとのこと

老夫婦の生活を淡々と追いかけます

 

「マッチが底をつく」とうるさい妻

あんまり言っては夫も気の毒ではないか、とは思うけれど妻の言いたい気持ちはわからなくもないです(笑)

 

マッチは無く、飼っていた羊は狐に食べられ、コカの葉も無く、不注意から粗末な家は火事に…

唯一残ったリャマを殺して食べるも、夫は死んでしまい、一人残された妻は山を下りていきます

ひとつの文化が絶える瞬間はこのようなものなのでしょうか

社会が彼らの存在に目を向けていればこのような悲劇は起きなかったのではないかと思いました