「不適切にもほどがある」

2024年

TBS金曜ドラマ

全10話

【Netflix】

 

1986年と2024年とのタイムスリップを軸に繰り広げられる物語

 

東京都葛飾区の公立中学校の体育教師で野球部の顧問でもある小川市郎(阿部サダヲ)は“地獄の小川”と呼ばれるほどスパルタ教育で有名です

私生活では妻に先立たれ、高校2年生の純子(河合優美)と暮らすシングルファーザーです

そんなある日、帰宅しようと市郎が乗った路線バスが38年後、2024年にタイムスリップしてしまいます

1986年で行きつけだった喫茶店・スキャンダルに行ってみると様子が変わっており混乱するも和式トイレの壁に貼られたキョンキョンのポスターの裏が空洞になっていてそこを通ると何故か1986年に戻ることができました

一方、フェミニストの向坂サカエ(吉田羊)と息子で下ネタ好きな中学2年生のキヨシ(坂元愛登)は2024年から1986年に来ています

 

とりあえず令和の世界で生きていかなければならなくなった市郎

彼の言動は令和の世界ではコンプライアンスにひっかかるような「不適切」なものばかり

だがそれらは、「本当に大切なことは何なのか」を令和の人々へ問いかけていくことになります

 

令和の時代の生きにくさ、世の人々の『本心』、こうして見せつけらると確かに、でした

昭和もキツかったけれど令和も同じなんですねぇ

 

終盤に向けての伏線の回収が楽し過ぎました

また、小川の担当クラスの井上少年を演じる中田理智さんと成長してからの三宅弘城さんが全く違和感がなくて笑えました

 

脚本・宮藤官九郎x主演・阿部サダヲは民放ドラマでは初とのこと

最強コンビですね

 

 

 

 

 

「アンメット ある脳外科医の日記」

2024年

関西テレビ 月曜ドラマ枠22

全11話

【日本映画専門チャンネル】

 

記憶障害を患う主人公・川内ミヤビ(杉咲花)が目の前にいる患者を全力で救い、自分自身をも再生していく医療ヒューマンドラマであると同時に、変わり者の脳外科医である三瓶友治(若葉竜也)との出会いをきっかけにして、悩み、葛藤しながらも医師として懸命に立ち向かっていく物語

 

ミヤビを囲む病院スタッフ達全員が人間として医療スタッフとして優秀で毎話毎話、目が離せない展開で大変面白かったです

特に10話11話、三瓶先生の心の動きが切なくて切なくて…

本当に素晴らしいドラマでした

あと、杉咲花さんが大きな口をあけて食事をする様が気持ち良かったです