「0.5の男」

2023年 連続ドラマW

全5話

【Netflix】

 

自由気ままな生活を送る実家暮らしの40歳のひきこもり男が、家の建て替えをきっかけに妹家族との「2.5世帯住宅」に住むことに

2世帯にプラスされた“0.5の男”は、家族のゴタゴタに巻き込まれ、外の世界に放り出され、少しずつ新しい自分になっていきます

 

古くなった実家を2世帯住宅に建て替えることにした立花家ですが、ひきこもりの兄・雅治(松田龍平)の居住スペースが問題に

父・修(木場勝己)はこれを機に自立すればいいと言い、母・恵子(風吹ジュン)は無理をさせたくないと擁護します

一方、妹・沙織(臼田あさ美)は兄の部屋をなくして玄関を二つにしたいと自分勝手な主張を繰り出すなど、話し合いがまとまらない中、ハウスメーカーの川村(井之脇海)の説得によりなんとか「2.5世帯住宅」の建設に向けて歩み出します

そうして始まった新生活

ゲームの世界ではカリスマとあがめられている雅治ですが、妹には「家事を手伝え」、中学生になるお年頃のめい・恵麻(白鳥玉季)には「キモい」と言われ、仕事をしていない“0.5”の存在に居場所はありそうになく……

 

家族それぞれも問題を抱えているのですが雅治が周囲の影響を受け、少しずつ変わっていくと同時に家族の問題も解決されていく様が何とも心地良かったです

どこにでもいそうな40男の松田龍平さん、お見事でした!

脚本、監督が沖田修一さん

期待通り、十分楽しませていただきました

 

 

 

 

 

 

「オレは死んじまったゼ!」

2023年 WOWOWオリジナルドラマ

全7話

【東海テレビ】

 

幽霊たちの“生きざま”をほろ苦く、切なく、そして温かく描いたオリジナルドラマ

無為に人生を過ごしていたホスト・桜田和彦

ある日突然死んでしまった桜田が、同じく成仏できずにいる幽霊たちと一つ屋根の下で暮らす中で人生を見つめ直し、失われていた人間性を取り戻していく姿を描きます

 

ある日、ゴミ収集車にひかれて死んでしまった場末のクラブのホスト・桜田和彦(柳楽優弥)は、気が付くと事故現場で自分の遺体を見つめる幽霊になっていました

周りの人間には自分の声は聞こえず、姿も見えていないことに気付いた桜田は、やがて街で幽霊の桃山(賀屋壮也)に出会うと、彼らがシェアハウスのように住んでいるそば店の2階へ連れて行かれます

そこには桃山に加え、元看護師の幽霊・佐々木咲(川栄李奈)、女子高校生の幽霊・凛(長澤樹)、幽霊暦およそ400年の千利休(三遊亭好楽)が暮らしており、そば店の主・四ノ宮(草村礼子)は人間にもかかわらずなぜか彼らの存在を感じ取れるのでした

桃山の誘いにより5人目の幽霊として彼らと生活をともにすることになった桜田は、幽霊としての“ルール”を教わるべく、深夜の地下の駅へと出向くのですが…

 

ルールというのは、現世への未練が消えると成仏できるというもの

各話で各人の生前が描かれます

佐々木も桃山も凛も、結構キツイ人生を送っていて辛い場面が多かったし、成仏した桜田の後ろ姿も何だか切なかったです

千利休=好楽師匠はいてもいなくても良いような???

桜田が去った後、現世に残った佐々木、千利休は、心臓麻痺で亡くなった四ノ宮と、生前の桜田のストーカーで生きているけれど霊感が強く佐々木たちが見える町子(松田ゆう姫)と共に以前と変わらずまったりとそば店の二階で暮らしています

シーズン2、ありかな?

 

 

 

「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」

2020年 NHK Eテレ

第85話~116話

【Netflix】

 

アニメーションです

原作は廣嶋玲子さんによる児童小説

 

 

幸運な人だけがたどり着ける不思議な駄菓子屋、銭天堂

店主おすすめの駄菓子を食べれば、どんな悩みもたちまち解決

でも、食べ方や使い方を間違うと、思わぬ不運を招くことも..

 

訪れる客に不思議な駄菓子を与える「銭天堂」の主人、紅子

大きくふくよかな体つきの女性で真っ赤な口紅をつけ、古銭柄の赤紫色の着物を着ています

「〜でござんす」といった独特な言い回しで喋るのが特徴的

声は池谷のぶえさん

ご本人の体格と紅子が被ってピッタリでした

 

駄菓子のネーミングも冴えています

ほのぼの、戒め、ダークetc、1話毎にバラエティに富んだ内容で1話9分と短いのも幸い、楽しく鑑賞しましたが、全話を観たわけではないので、ライバル店舗“たたりめ堂のよどみ”や銭天堂を潰そうと画策する“六条教授”のエピソードは宙ぶらりん状態

機会があったら第1話から通して観たいです

 

天海祐希さん主演で実写版が公開されるとか

凄みのある紅子が見られるかもしれません

是非観てみたいですね