ペネロペ・クルス出演作を2本
「パラレル・マザーズ」
原題 MADRES PARALELAS
2021年 スペイン、フランス
【ムービープラス】
写真家として活動しているジャニス(ペネロペ・クルス)と17歳の少女アナ(ミレナ・スミット)は、同じ病院で同じ日に女の子を出産
共にシングルマザーとして生きていくことを決意していた2人は再会を誓って退院します
ところが、ジャニスがセシリアと名付けた娘は、父親である恋人アルトゥロ(イスラエル・エレハルデ)から「自分の子どもとは思えない」と言われてしまいます
それをきっかけにDNA検査をしたところセシリアが実の子でないことが判明
アナの子と取り違えられたのではないかと疑うジャニスは悩んだ末にこの事実を封印し、アナと連絡を絶ち、アルトゥロとも別れます
しかし、1年後、偶然アナと再会し、アナの娘、つまり自分の本当の娘が乳幼児突然死症候群で亡くなったことを知ります
子供の取り違え問題の話と、もうひとつ描かれるのが1930年代のスペイン内戦犠牲者の遺骨発掘の話
内戦で祖父を奪われた祖母、父を奪われた母、そしてジャニスと3代の女性の生き方に触れながら、祖父をきちんとした墓地に埋葬し直したいというジャニスの強い思いに最後には共感するアナやアルトゥロ
自分には、いまひとつわかりにくい内容でしたが世の母親たちを静かに讃え、応援する作品と思います
勿論、ペネロペ・クルスは美しかったです!
「抱擁のかけら」
原題 LOS ABRAZOS ROTOS
英題 BROKEN EMBORUS
2009年 スペイン
【ムービープラス】
14年前に車の事故で視力を失った映画監督マテオ・ブランコ(ルイス・オマール)は、その事故以来ハリー・ケインというペンネームで脚本家を生業としています
そこに14年前のマテオを知る1人の若者が現れ、否応なく過去に向き合うことになるマテオでした
14年前、事務所に現れた俳優志願の美女レナ(ペネロペ・クルス)に魅せられたマテオは早速新たな映画の主演女優に彼女を抜擢します
彼女は実業家マルテル(ホセ・ルイス・ゴメス)の秘書でしたが実父の入院でお金が必要になり、仕方なくマルテルの申し入れを受け愛人に
年甲斐もなくレナに夢中のマルテルは彼女の我儘を何でも聞き入れ、マテオの映画に出演することを認めます
やがて俳優業に目覚めたレナはマルテルを邪魔に思うようになり、レナを繋ぎとめておけなかったマルテルは露骨な報復手段に出るのでした
昔からマテオと仕事をしていたジュディット(ブランカ・ポツティージョ)がマルテルに負けないほど嫉妬深く執念深いキャラでゾッとしました
さらに彼女を上回るのがジュディットとマテオとの間に生まれた息子で…そりゃそうでしょう
我が母親を何だと思っているんだ!ってなりますよねー
ミステリー仕立ての恋愛ドラマとのことですが、レナの美貌に振り回されたマルテルとマテオの情けない人生を見せられただけ、って感じかな
ペネロペ・クルスのお顔を見られただけで良しとしましょう