「霊験お初~震える岩~」

2024年

テレビ朝日ドラマプレミアム

【メ~テレ】

 

原作 宮部みゆき「震える岩」

 

江戸時代後期、享和2年(1802年)

主人公のお初(上白石萌音)は、日本橋通町の一膳飯屋・姉妹屋の看板娘で岡っ引きの兄・六蔵(満島真之助)と、六蔵の女房で働き者できっぷのよい・およし(野波麻帆)と暮らしています

明るく活発なお初ですが、ある出来事をきっかけに普通の人間には見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる不思議な力=霊験に目覚めます

そんなお初の力を見込んだ南町奉行・根岸備前守鎮衛(坂東禰十郎)は世間で囁かれる不思議な奇談を集めた『耳袋』の素材集めに協力を依頼

サポート役として与力見習いの古沢右京之介(京本大我)を引き合わせます

 

なかなかに怖いホラーでした

原作は読みましたけど、映像で観ると怖さ100倍です

お初と右京之介の若々しくて頼もしい、けれど少し心配になりそうなコンビは楽しいし、坂東禰十郎さんや右京之介の父親役の高嶋政伸さんの演技も良く、新鮮味のある時代劇を見せてもらいました

 

霊験お初シリーズ第2弾「天狗風」も同じメンバーでドラマ化して欲しいです!

 

 

 

 

「THE DAYS」

2023年

Netflix リミッテドシリーズ

全8話

【Netflix】

 

原案 門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」

 

2011年

東日本大震災の揺れと大津波により未曽有の原子力災害が発生した福島第一原発

事故発生からの7日間を、政府・会社組織・現場で命を賭ける者たちという3つの視点から、あの日、あの場所で、本当は何が起こっていたのか、徹底的にリアリティを追求し、安易な英雄譚や美談に仕立てることを避け、驚くべき真実をあぶり出していきます

 

政府、電力会社、現場の他は地震発生後確認に行ったまま行方不明になった一人の若手社員の実家が出てくるだけです

 

ニュースで何度も見た原子炉建屋の屋根が吹き飛び、もうもうと立ち上がる煙

それは覚えているけれど、恥ずかしながら、その爆発の足元に多くの人がいて復旧に力を注いでいたことまでは全く考えたこともありませんでした

原発から半径150km以内、約5000万人に避難指示という最悪のシナリオに、総理が「日本は北海道と西日本に分断されるのか…」と呟くシーンに背筋が凍る思いがしました

正に日本崩壊です

それが現実のものとなったかもしれない事故

最後に吉田所長の言葉として流れる

「原子炉にひたすら注水を続けた結果、暴走は止まったけれど、その理由ははっきりわかっていない、自然の前に人間は無力だ」

その言葉を肝に命じていかなければなりません

 

 

出演は

吉田所長:役所広司

1,2号機当直長:竹野内豊

内閣総理大臣:小日向文世

1,2号機ベテラン運転員:小林薫

5号機副長:音尾琢真

電力会社副社長:光石研

行方不明となる運転員:鈴鹿央士、運転員の父:遠藤憲一、母:石田ゆり子

他にも錚々たる俳優さんたちが出演されています

 

観ていて辛いシーンが多いです

しかし、あの大震災を忘れないためにも見ておいて損はない作品と思います