「犬に名前をつける日」

2015年

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動物愛護センターから犬や猫を救い出している人々や、東日本大震災で置き去りにされた動物を保護する人々の活動を追った4年間の映像記録に、女優の小林聡美さんが主人公を演じたドラマパートを加えて描いたドキュメンタリードラマ

 

愛犬を病気で亡くしたテレビディレクターの久野かなみ(小林聡美)は先輩の映画監督の勧めで「犬の命」をテーマにした映画を撮り始めます

取材のため動物保護センターや原発事故の避難区域から救い出された犬たちのシェルターを訪れたかなみは、そこで一匹でも多くの動物を救おうと懸命に働く人々の姿に感銘を受け、ある決心をします

 

馳星周さんの犬を描いた小説を思い出します

犬や猫好きな方に向いているかと思います

けれど、逆に辛くなるかもしれない作品でした

 

福島に残された動物たちの姿に気持ちが沈みます

でも、微笑ましいシーンもあって救いも

 

ただのお涙頂戴ものではありません

観た人の意識が変わるか、行動を起こせるか

出来るか出来ないか、ではなくやるかやらないか、それに尽きるのです

お説教くさくなりがちなドキュメンタリーにドラマパートを加えたことで制作者の意図が伝わりやすい作品に仕上がっていると思いました