ショートストーリーなごや実行委員会

2013年12月 発行

192頁

 

名古屋を舞台とした短編映画の企画制作イベントの原作を別に応募する形で

2007年から始まった名古屋の具体的な場所を舞台としたショートストーリーのコンテスト応募作品のうち

2013年、第六回までの大賞作と佳作18編を収録したもの

 

最終選考委員長の清水義範さんによる「緒言」より

回を重ねるうちに受賞作の傾向が似てきて、あるパターンに集中するのでは、と思いきや、毎回意表を突くような新傾向の作品が出てきて、その目の付け所に驚かされている

 

本当にバラエティに富んだ内容です

市営地下鉄名城線でのイベント、大須観音に集う不思議な集団、幼少期の様々な思い出、近未来の街、祖父母、両親との関係性、老人介護施設の日常などなど

心温まる話が多くてホッとします

2007年佳作入選の青山美智子「街灯りの向こうに」も収録されています

レアですよね

 

舞台になっている各所を実際に知っているのといないのではやはり印象は変わるでしょうね

幸いなことに、全部知っている場所だったので大変興味深く読めました

 

受賞作はショートフィルムとして映像化され、全国へ発信されたとのこと

DVD化され、名古屋市立図書館にて貸し出しが行われているそうで、探してきます