「マイティマイツ~12人の屈強な戦士たち~」

原題 12 MIGHTY ORPHANS

2021年 アメリカ

【Netflix】

 

大恐慌時代にアメリカ国民を勇気づけた孤児院のフットボールチームの実話に基づく映画

 

シューズやボールすらなかった孤児院のアメリカンフットボールチームが、テキサス州大会出場を果たします

到底勝ち目はないと思われたこのチームですが、困難に見舞われても再び立ち上がるその強い精神力で試合に勝ち続け、その姿は地元の町や州、そして復興を必要とする全国の人々の心を鼓舞し、ついにはルーズベルト大統領の関心を引くまでになるのでした

チームを成功に導いた立役者は、伝説的な高校のコーチという特権的な地位を捨て、孤児院の教師兼コーチとなったラスティ・ラッセル(ルーク・ウィルソン)でした

 

孤児という立場にコンプレックスを抱き、社会への反感を持つ生徒たち

バラバラでやる気もない素人たちを前にラッセルは、身体を鍛えることからチーム作りを始めます

そして、娘との会話を通してアメフトのフォーメーションを思いつくのです

これは当時、他のどのチームも採用していなかったとのこと

アメフトは最初から、今のようなフォーメーションが出来上がっていたと思っていた私には目から鱗でした

 

生徒たち各々の背景、ラッセルの抱えるトラウマ、ラッセルを支える家族を描きながら「自分を信じ、仲間を信じる」ことを学んだチームの快進撃は続きます

エンドロールで、監督や選手たちのその後の活躍が紹介されて嬉しくなりました

 

 

 

 

 

 

 

「愛してるって言っておくね」

原題 IF ANYTHING HAPPENS I LOVE YOU

2020年 アメリカ

【Netflix】

 

短編アニメーションです

 

いつものように学校へ向かった娘が銃乱射事件に巻き込まれて亡くなってしまいます

残された両親は悲痛な思いを抱えながら、会話もない暗い日々を送っていました

そんな両親を元気づけようとする娘の魂、その優しさに何度もウルウル

 

声高に銃規制云々を叫んではいません

それでも、シンプルなイラストから多くのメッセージが伝わってきました

このような不幸が他人事として見られる日本はまだ平穏といえるのかもしれません

 

邦題の「言っておくね

日本語の微妙なニュアンスが良いですね