編・伊坂幸太郎

ちくま文庫

2021年12月 第1刷発行

307頁

 

伊坂幸太郎さんが読んできた小説の中で、本当に面白いと思ったものを集めたもの

 

「ノーザンブルーベリー篇」と合わせて読むことをお薦めします

 

永井龍男「電報」

絲山糸子「恋愛雑用論」

阿部和重「Geronimo-E,KIA」

中島敦「悟浄歎異」

島村洋子「KISS」

横光利一「蠅」

筒井康隆「最後の伝令」

島村荘司「大根奇聞」

大江健三郎「人間の羊」

 

理解し難い作品もあれば、軽く頭に入ってくるものあり

バラエティに富んだアンソロジーです

自分の好みはさておき、小説家・伊坂幸太郎を作った作品群という理由で親しみが持てました

 

大江健三郎「人間の羊」は2012年に読んでいます

キツイです…

他作品は全て初読

筒井康隆さんの素材の意外性、島村洋子さんの思春期少年の心の動き、中島敦さんの意外な角度からみた孫悟空と三蔵法師、横光利一さんのこれぞ純文学、などなど

編者あとがきを参考に興味深く読みました