「靴ひも」

原題 LACES

2020年 イスラエル

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母の急死により、残された発達障害のある50歳の息子・ガディ(ネボ・キムヒ)

約30年ぶりに、かつて家を出て行った父親・ルーベン(ドブ・クリックマン)の元で暮らすことになります

生活習慣へのこだわりが強いガディに、ルーベンはどう接したらよいか戸惑いながらも2人は徐々に打ち解けていきます

そんな中、ルーベンが末期の腎不全と診断され、人工透析が必要に

特別給付金申請の場で、特別な支援が必要であるとアピールするため、ガディは靴ひもが結べないふりをします

 

ガディの世話を妻に押し付けて逃げたルーベン

彼と暮らし始めて、ようやくその事実を認めます

これまでの不実を詫びるようにガディを一生懸命世話するルーベン

恋人とも上手くいきそうでハッピーエンドと思いきや

ルーベンの腎不全は腎臓移植が必要なほど悪化していました

父親のために自分が腎臓を提供するのは当然と考えるガディは、発達障害ゆえに提供者になれないかもしれないと言われ、面接を受ける際に必死になって靴ひもを結ぼうと頑張ります

しかし、その思いは届かず…

 

ガディは「自分は人より少しだけ多くサポートが必要なだけだ」と言います

真に迫る訴えにもらい泣き

まさか泣かされるとは思いませんでした

 

想像していたのとは違うラストでしたが、とても優しい心持ちになりました

あまり観たことのないイスラエル映画

味わい深い良作でした