光文社

2017年4月 初版第1刷発行

2017年5月 4刷発行

277頁

 

短編集です

 

「正月の決意」

夫婦で氏神様へ初詣に出かけたところ本殿前に人が倒れていて…

最終章の思わぬ展開に流石東野圭吾さん!、納得でした

 

「十年目のバレンタインデー」

流行作家として活躍中もスランプに陥っている作家が久しぶりに元カノと会います

終盤は筋が読めてしまいましたけど、作家のスランプ理由が案外あるあるだったりして、なぁんて想像しました

 

「今夜は一人で雛祭り」

妻亡き後、一人娘も遠方へ嫁ぐことになり寂しさを感じている男性

生前の妻と老母の密やかなバトルに笑ってしまいました

 

「君の瞳に乾杯」

競馬場で偶然会った大学時代の同級生に合コンに誘われ、アニメ好きということで意気投合した女性と付き合うようになった男性

これまた、おや~!の展開でした

 

「レンタルベビー」

近未来、結婚しない男女が増えた社会

長期休暇に期間限定でロボットのレンタルベビーを育てるという疑似子育て体験に挑戦した女性

悪戦苦闘しながらも一生懸命レンタルベビーの世話をします

予定調和かな、と思いきや最後に2つも驚きが待っていました

 

「壊れた時計」

いわゆる闇バイトで窃盗に入った男性

予定より早く住人が帰宅したことで思わぬことに…

 

「サファイアの奇跡」

小学生の頃、可愛がっていた野良猫と再会した女性

ただ、再会した猫は全く違う外見になってました

先進医療を盛り込んでいます

 

「クリスマスミステリ」

年上の有名女性脚本家に見出されたことで人気者になった男性俳優

脚本家の縛りに耐えられなくなりクリスマスイヴに彼女の殺害を計画します

そうきましたか、の結末は普通かな

 

「水晶の数珠」

地元の名士である父親の反対を押し切って俳優になるためアメリカへ渡るも何年も下積み生活を送っている

男性

姉から父親が病気で余命いくばくもないと聞かされ、大事なオーデション直前に帰国します

 

 

 

帯の

短編も、東野圭吾。規格外のベストセラー作家、死角なし。

意外性と機知に富み、四季折々の風物を織り込んだ、極上の九編。

ですね~

東野ワールドをサクサク楽しめるお得感満載の短編集でした