「バクマン。」

2015年

【チャンネルNECO】

 

原作 大場つぐみ&小畑健

 

高い画力に恵まれながらも夢を持たず普通の生活を送ってきた高校生・真城最高(佐藤健)は同じクラスの高木秋人(神木隆之介)から一緒に漫画家になろうと誘われます

プロの漫画家だった叔父(宮藤官九郎)を過労で亡くした過去をもつ最高は漫画を描くことを拒否しますが、思いを寄せる声優志望のクラスメイト・亜豆美保(小松菜奈)と交わした約束をきっかけに漫画家を目指すことにします。

叔父の仕事場で秋人と仕上げた初作品をジャンプ編集部に持ち込み、編集者の服部(山田孝之)に漫画家としての資質を認められ、週刊少年ジャンプでの連載をめざして漫画家の道を歩き始めるのでした

脇を固めるのは同年代の天才漫画家・新妻エイジ(染谷将太)、同じく連載を目指す漫画家たち(桐谷健太他)、編集長(リリー・フランキー)ら

仕事場での様子はかのトキワ荘のような雰囲気もあり、友情とたゆまぬ努力で夢に向かって突き進む2人の姿にワクワクしました

サカナクションの音楽もよく合っていたしエンドロールの画が最高!

巻き戻して見直しました^^

 

 

 

 

 

「つつんで、ひらいて」

2019年

【日本映画専門チャンネル】

 

ブックデザイン界の第一人者・菊池信義を追ったドキュメンタリー

 

独立から40年、数多くの本の装幀を手掛けてきた菊池氏が紙の本にこだわり、手作業で一冊ずつ本をデザインする姿から印刷、製本に至る過程を見つめ、ものづくりの原点を探っていきます

 

この頃はお高い単行本の購入は滅多になく文庫本ばかり

けれど、これだけの苦労のうえに一冊の本が完成すると知った今

書店で手に取ってじっくり眺めるくらいはしなくちゃ、と思った次第です

 

 

 

 

 

「星の子」

2020年

【Netflix】

 

原作 今村夏子

 

大好きな両親(永瀬敏行・原田知世)から愛情たっぷりに育てられたちひろ(芦田愛菜)

両親は、病弱だったちひろを治したという水、「金星のめぐみ」をきっかけに新興宗教にのめり込み深い信仰を抱いています

中学3年になったちひろは一目惚れした数学の教師(岡田将生)に両親の奇妙な儀式を見られてしまい、彼らがちひろの両親とは知らぬまま「怪しい大人に気をつけろ」と言われ困惑

姉(蒔田彩珠)は信仰に反発し家を出ていますし、伯父は何とか脱退させようと強引な手段に出ます

しかし、両親の信仰心に揺るぎはなく、両親の愛情を知るちひろも、それが誤りだとは思えないでいるのですが…

 

何を信じるのかは本人の意思によるものであり、大人はそれでも構いませんが子どもはどうでしょう

サッサと見切りをつけて家を出た姉にも心の底には信仰の欠片が残っているようです

両親の信仰の要因が自分であることから疑問を持ちながらも強く否定できないちひろ

芦田愛菜さんが思春期の女子が悩む姿を見事に演じきっています

彼女の演技で原作の言わんとするところが描けていると思いました

 

黒木華さんや高良健吾さんら主役をはれる役者さんたちを贅沢に使っているのにも驚きでした

 

感想は原作とほぼ同じ

色々と考えさせられることの多い作品でした