今年の3月に閣議決定され、今回の通常国会で成立した「医薬品医療機器法」の改正。
あんまり注目度がないのが不思議です。
以前このブログでも閣議決定の際に取り上げました。
通常国会で審議された形跡を自分は追えてないのですが、内閣で閣議決定されても
国会で野党が追及してくれるといいなと思っておりました。
「無風」で成立してしまってるようです。
この改正の強烈なのは、通常承認9年~20年かかる新薬の承認を
期間を特別に設けることなく、効果が推定されれば「緊急承認」できるというもの。
この緊急(推定)承認の第1号が6月22日に厚労省の専門部会で審議される予定。
塩野義飲み薬なるか「緊急承認第1号」:産経WEST6月19日
塩野義製薬の新しい飲み薬「ゾコーバ」を2月から緊急承認を申請。
うさぎの胎児の奇形が発生したこともあって、妊婦には適用しないという向きもある。
「このクスリの承認で新型コロナをインフルエンザ並のものにすることができる」
と語る愛知医科大の森島恒夫客員教授。
塩野義製薬とこの森島恒夫教授の関係をちょっと調べてみると、
5月7日に行われた第95回感染症学会学術講演会で
塩野義製薬スポンサーの講演の講師をしていることが分かります。
塩野義派とでもいうんですかね。
第95回感染症学術講演会:日程表
この2年半の間で充分に判明していることですが、
新型コロナが日本人に与える脅威は、既に患者数も死者数も
インフル以下です。
このクスリでインフルエンザ以下になるというのは、統計的根拠が存在しません。
むしろ、ワクチンに対する警戒感が増しているだけなのではないでしょうか?
少なくとも日本の医療行政には、たくさんの利権、正義が通じない構造。
数多く存在していると言わざるを得ません。
どんどん崩壊する医療行政。
頼りにならないことはキモに命じて生活しましょう。