前回は情勢分析をしました、そして今回はその見解を元に幸福実現党が「単独過半数の議席を確保する方法」を一仏子として責任を持って考えてまいりたいと思います。
伝え方から政権構想や養成、組織変革などまで踏み込むことになりますが、「これが答えだ」と断じるつもりはありません。
道は無限にあるでしょう。
それでも勢いで「必勝法」と銘打ってしまったので切腹覚悟で述べてまいります。
今回の要点
・国民よりも権力者やマスコミを見ていないか?
・主張の肝は「自助」をどう伝えるか
・幸福実現党VS与野党全政党の構図を成立させる
1.「わかりにくい」を撤退して解決する
まず民主政治の原点として、有権者に投票していただくには、「政治家として成し遂げたい事への理解」をしていただく事が必須です。
幸福実現党のご主張は演説にしてもチラシにしても、一応、政治に詳しめなはずの私でも、むつかしく、パッとはわかりにくく、とくに一般生活者には伝わりにくい点はあるでしょう。
「人気取りの政策じゃないから、正論だから、母体が宗教だから」以前の話だと私は思います。
選挙中でさえも、玄人の政治家、官僚や知識人、マスコミ向けに発信しているのかなと思える時すらあります。
「彼らの考えを変えれば、その影響力を活用して正義を広げられる」戦略も教団初期から根強くあるはずです。しかし彼らは彼らの勢力があるので、その強化も兼ねて動くので票にはなりにくいのです。
一方、たとえばN国党は「NHKの受信料支払いを選択制にする」という政策一本で非常に分かりやすいのと新味があって100万票近く集められたと思います。
れいわ新撰組は、「大変な人に寄り添う」スタイルと「たかだか山本太郎です、みんなの意見を聞いて一緒に考えましょう」という巻き込むような演出で一定数の心を掴まれたと思います。
両党の政策や行動の是非、仕掛け方の工夫についてはひとまず置いておきます。
「わかりやすい」とは思いました。
つまり、これらの事例から「わかりにくい」を徹底してなくし、「わかりやすい」を極めることが民主主義社会において勝つために必要な作業であると思います。
例えるなら、大川総裁の「若者向け経典」や「NHKのこどもニュース」あたりがわかりやすさの1つの基準になると思いますね。
補足をしますが、むつかしく表現すれば知的な気がして、格式が上がっているような気がされているのなら、それは衒学と言います。
本当の意味では知的ではありません。
やや寄り添う言い方をするなら、教団の初期は、あまりに簡単な文章にしたら内容が軽いとナメられるから、仏教論などはむつかしめにやや学術的に記されて「本格派だ」と証明されようとした経緯もあります。
それを政治論でもされるのは必要なことなのですが、一般大衆向けの活動おいては有効性は低いと思います。
私は、まずは政党も教団も広報関係者は、広告関係の本を1人100冊は読むべきだと思いますね。
ひとまず王道も邪道も古典も最先端のも。1人10冊購入して回し読みすればそれほど負担ではないですし世間解にもなります、
オマケ効果では、メディア関係者とも雑談がしやすくなり信頼関係を築きやすくなるかもしれません。
そこからプロになっていき、世界トップクラスの広報力を名実共に持ち、どの広告代理店社員もかなわない、還俗しても食べられるレベルにまでなってしまえば、伝道戦略にも一層の磨きがかかると思います。
2.政策の本質は「自助」
幸福実現党の政策を「わかりやすく一語でまとめて現すとなんだ?」と考えてみたら、「自助」が出てきました。
二大政策で考えてみると、
1.減税
減税して自由にお金が使えて、規制緩和で自由に稼げる社会を作る。できるだけ政府に頼らない社会の実現。
これは個人や家族、企業の自助です。
2.国防
自分の国は自分で守る。これは国家の自助。
エネルギー政策も教育政策でも基本的に自助の精神が流れていました。
この二大政策を「自助」というキーワードでまとめるとよりシンプルに伝えられるのかなと思いました。
言葉の世界でもありますが、消費税減税というワードは、ある意味では、「実質、増税」の野党に取られたところもあるので区別されるためにも有効かもしれません。
「幸福実現党ってなに?」に対し、
「「自助」の党です!」はすごくわかりやすい。
一言で大体、詰まってる。
「自助」一点でとことん広げる手もありますが、
「自助ってなに?」になる可能性も高いので、自助を別の言葉で言い換えたり、説明にスマイルズを引用してみたり、「人の道」に訴えてみたり、工夫はいろいろ必要でしょう。
「ばら撒かないと人気が取れない」と悩むのは時間のムダになるので、逆の方向性をもっと色濃くして差別化を図るほうが重要でしょう。
3.幸福実現党VS与野党全政党の構図は作れるか
さらに論を発展させると、
他の政党は「他力」政策なので差別化できます。
無償化、外国頼み、、、経済でも外交でも見事に他力です。または自力風他力。
なのでオンリーワンのポジションと言っていいでしょう。
「税金の無駄遣い反対、増税反対、政治家いらない、官僚もらいすぎ、払った年金はもらえないから入らない」など、つまり「政治に頼りたくない」と思っている方、既得権益に関わっていない方は全国民の8割近くはおられるのではないでしょうか。
この「自助政党VS他力政党」の構図をきちんと作れて、国民に認知させることができたら「勝利コース」に入れる可能性は充分にあるでしょう。
宗教用語を流行らす手は成立するか微妙なので、表現の工夫は必須だと第1感では思います。2年前「出家」は流行りましたけど、
そこは正直、何が流行るかわからない。
もっと先を言えば「自助」から「利他」の社会に持っていかれたいのだと思います。
「稼いだら一部は社会に還元する」「日本を自力で守れたら次は世界を侵略国家から守る」、経済と軍事いずれも、自助から利他の流れです。
利他の精神を基本にした地域社会や経済社会を作れたらかなり仏の意に沿った形だと思います。
長期的には力を入れて伝えていくべき内容ではあるでしょう。
今回は伝え方と二大政策を中心にのべました。
次回はその他の論点について触れてまいります。
竹村健一の霊言 大逆転の時代 次の30年を語る 1,512円 Amazon |
自由・民主・信仰の世界 ―日本と世界の未来ビジョン― (OR BOOKS) 1,620円 Amazon |