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¥ビジネスエッセイ的なもの集



上司取扱説明書―MBA流ボスマネの極意/藤野 祐美
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「上司をマネジメントするという発想」


ビジネス書って不思議。

なんとなく必要そうだからと思って読んでるときはダラダラ、グダグダと批評するように読むのに、いざ、学ばなきゃヤバいっと思ったときにはスラスラ、フムフムと素直に読めるから。




って雑誌のエッセイっぽく振舞ってみましたがそんな柄ではありませんっ。


この本はボスマネジメント、つまり上司とどう接するか、どう活用するか、どう信頼関係を作っていくかということについてまとめたものです。

私にとって上司は宝くじのようなもので、合えばラッキー、合わなければ自分を分かってもらうまで徐々に実績を・・・営業だったら数字でだまらす努力をひたすらするか、そういう仕事じゃなければ、もう最低限できる人だと思ってくれればそれ以上は望みませんよスタイルで仕事していたようなヤツなので、ほんっとボスマネジメントというのは新鮮な発想でした。


著者は上司には8つの役割があるとして、それぞれ、グーグル機能、ロールモデル、ソーシャルキャピタル、トラブルシューター、ピンチヒッター、ドリームサポーター、頼れる兄貴、承認と権限、と分類しています。


具体的にいうと、仕事に関する情報や知恵を提供する役、人生やキャリアのモデル(反面教師の場合も)、人脈作りのきっかけ役、謝罪役、代役、口添え役、カウンセラーおよびコーチング役、ハンコ押す役、となります。


現実的にこの8つ役割全てをこなせるスーパー上司はまずいなく、3つもあればまあいい上司であろうという感じです。

たとえば、他社から転職してすぐの上司は、部下に個別の仕事に関する情報や知恵を提供することはできないですが、顔が広ければキーマンの紹介をしてくれスムーズに仕事が行かせることができる、つまり部下が上司の強みと弱みを理解して強みを活かして仕事せよ、というようなことが色々なケースで描かれています。



上司と仕事しにくい、評価されない、理由に、語句の意味のとり方が違う、お互いの期待のもち方が違う、など誤解に基づく原因が多いという指摘もかなり理解できます。確かに言葉の枝葉末節に込める意味合いが違ったり、また強調している箇所が異なったりしてすれ違いやストレスを生むなんてことは日常茶飯事です。その積み重ねがどんどん大きくなって評価や信頼に関わってくることすらあります。

そのため、この本では相手の言語感覚を理解せよ、具体的に確認を取れ、という提案をしています。


でも私、ぜんっぜん、噛み合わない上司がいたんですよねー、ちょっと私が論理的に外した答えをするとすぐ揚げ足とってつっこんでくるし(内容的には他の人は理解できてます、せいぜいTOEICのセクション2に出てくるややこしめの会話問題のレベルです)

相手のクセが分かったので、業務の細かい内容に念入りに確認を取っていたら、子供を諭すようにあーでねこーでね、とかいちいち当たり前のことまで教えるし、「ここ教えてください」って言ったら「もういいもういいもうしなくていいから」とか、なにやっても怒られた!!!どうしたらよかったんだぁーー藤野さあーーん!!笑、


他の先輩やより上司の人にもそういう対応されてるなら自分を直すべきだってなりますけどその人だけだったんですよね。いまだにナゾです・・・こっちはイヤ対応で返さない、相手と同じ土俵に載らないことが大事だとは思うんですが・・・


この手の問題の対策は著者とおおむね意見が一致したのですが、徐々に実績、作って信頼を築いていく、相手の言語感覚を理解する、ちょっとした工夫やちょっとしたことでも賞賛や感謝の言葉(わざとらしくないように)を伝えて「嫌いじゃないです」というメッセージを暗に伝える、ってことですかね、めんどくせえーー、特別手当ないの!?笑。


あと私的に付け加えるなら、その人が他の人とも似たような食い違いが起こってないかチェックする(他の人とも食い違っているようなら悪意ではなくその人のクセだと認識できる)ことでストレスの原因になることはなくあとは会話技術の問題と割り切れるようになれると思います。



あとはざくっと一部の内容をご紹介。


「上司は、目型か耳型か?を判断せよ。」


報告とかを書類やメールですることを重視する人と直接の会話や電話ですることを重視する人に分かれるってことらしいです。上司が重視する方法で報告しとけば、あとで報告があったなかったの不毛な論争を防ぐ事ができるというようなお話でした。

相手のクセを見抜いて理解してあげて余計なすれ違いを防ぐっていう発想はほんと大事だと思います。ドトールやマクドで特にOLや販売員がグチってる内容って結構、そんな手続き論からくる感情論みたいなのが多い気もする。


うーん、私は活字中毒なのもあって目型かな・・・最近は人と会うことを重視するようになっているので変化できるかも、とにかくこういう認識を持つってことも大事だなと思います。



「しずかちゃんを目指せ」


著者はドラえもんのキャラクターに喩えて部下のタイプを分類します。MBAの内容でもこうやって授業してくれたらいいのに。


・のび太は問題をやり過ごして我慢するタイプ


・ジャイアンは自分の意思を持っているけど戦略的に進めないタイプ


・スネ夫は体裁をつくろうタイプ


としています。のび太のキャラはドラえもん抜きでのってことですかね・・・。

私はどれもあるんだけどな・・・と思ったのですが、著者によると目指すべきはこれらのどれでもなくて、しずかちゃん、だそうです。

しずかちゃんを目指すべき理由は、相手を理解しようとしどうすればお互いの関係がベストになるかを考えて言動しているからというのが主な理由です。確かにアニメや漫画をみていて、しずかちゃんのあのバランス感覚は心地よい気分になることすらありました。

相手を無理に変えようとしない姿勢というのもあるようです。著者は正直に自分はジャイアンタイプです・・語っているのが好感が持てました、完璧を装う人もいるので。


私は重要だと思うことに関してはジャイアンで、どうでもいいかと思うことに関してはのび太っぽいんですけど、でも、どうでもいいということが段々、どうでもよくなくなると爆発するってことは、ジャイアンタイプですかね・・・体裁つくろうってのも捨てがたい行為なんですけど・・・私の場合、いつのまにか体裁がほころんでることが多い(笑)


と、色々と自分の経験に照らし合わせながら読めたので楽しかったり勉強にもなりました。



「相手を変えるのではなく付き合い方を変える」


恐らく著者がこの本で一番、伝えたかったことではないかと。最後のページにもあった言葉です。

要するに相手の性格、スキルなどは変えられようがない。つまり相手は変えられない。だから相手のクセや特技や人脈、そして自分のそれらを認識し、その人と適切な連絡の取り方、仕事の進め方、承認の取り方などをできるだけ早く見つけ実行して付き合い方を変えていく、それがボスマネなのです、と。



私はそっからちょっと発展させて考えていたのですが、そこで思いついた言葉は「上司をお客様だと思ってみよう」です。

とほぼ同時に「上司や同僚、後輩など会社関係者もお客さんと思え」という考え方を松下幸之助さんの社員心得帳という本で書いていた内容も思い出しました、給料もらってるんやから、成長させてもらってんねやから・・といいうのがその理由ですね。


常にお客様だと思えなくても、こういう視点を頭のどこかに持っておくだけでイラっとしたときに少しおさまったりします。


伊達政宗は「この世に客に来たと思えば、文句を言う事はないだろう」と辞世の句で詠んでいたそうですが(それだとある意味、めちゃめちゃ偉そうな態度になりかねないと思うのですが)それとは逆転の発想で、「全ての人はお客様だと思ってみる」とかなりの事にイライラしないのではないかと。

おまけにこっちが一歩、高い視点で常にいられるのではないかとも思えます、あ、実践はあんまりしてません!(こらっ)



上司との関係だけでなく人間関係をマネジメントする、顧客をマネジメントすることにも同じようなことが言えると思います。物事が動く原因には、なんだかんだで結局、人の性格、個性、クセってのがそれなりのパーセンテージを占めるよね、それがある以上、理論や原則、または一つの客観的そうな条件や理由では物事は動かせないよねってことを一段と深く理解できたと思います。



この書籍の内容は「社内のコミニケーションとか考えてる暇があるならその分、仕事すりゃいいじゃん」って堅くなに信じて生きてて、それがカッコいいとすら思っている自分もいて、よく上司や先輩とぶつかっていた10代や20代前半の私に伝えたい内容です、笑。

今では全ての仕事がコミニケーション業だとすら思えます。(変わりすぎ)




[ポイント図解]リーダーシップが面白いほど身につく本/1260
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「リーダーシップセンスの詰め合わせ」


ボスマネの本とともにリーダーシップの本も読んでみようと。

将来の為といえばカッコがいいですが、まずリーダーシップのとられ方を学ぶためです(笑)。上司や先輩がリーダー的な発言をしたとき素直に聞けるようになりたいんです。いやマジで!(ただのひねくれ者か)


ざっくりと読んだだけですが奇をてらうことのない真っ向勝負というか王道といった内容がきちんとまとめられている感じです。さすがSENSE編集長の父君だけあります。


リーダーシップする側になってリーダーになって問題にぶちあたったときに参考書のようにパラパラと読むと効果的かなと思います。私は結局、そういう状況にならんとちゃんと学べん。











サザンオールスターズ、LOVE AFFAIR~秘密のデート~


スポーツクラブに通い始めたのですが、そこのストレッチレッスンのときにオルゴールバージョンのBGMでかかっていました。他にも「LOVELOVELOVE」とか「抱きしめたい」とか懐メロばっか流してくるので、段々、過去の事、学生時代の今より一段と不器用な自分を思い出して汗よりも涙を流してしまいました、笑。

絶対、10代のときに聴いてた曲を後で思い返して聴くようなオトナだけにならん!と誓っていたのですが・・・限界でした。サザン最高!