村上春樹氏への指摘


村上春樹氏のアフターダークについて。


アフターダークの中に、セブンーイレブンのシーンがあるが、セブンーイレブンにヒップホップは絶対かからない。店員も嫌になるぐらいのどかな曲しかかからない。スティービーワンダーがたまにかかるが、完全にヒーリングにアレンジされている。フェアによってさだまさしや沖縄の三線なんかが延々とかかる。しかしローソンやファミマは最近の曲がかかるのでそこをごっちゃにされていると思う。店の名前を使うならちゃんと実際に見てから使うべきです。




だいぶ前、何かの雑誌で批評家が「デニーズやすかいらーくを使うなんて新しい村上春樹だ。」と言っていた覚えがあるが、ガストを使うほうがまだリアリティがあったと思う。まあデニーズはいいのかもしれない。もちろん時代性を小説に取り入れるのは難しいというのは理解する。表現からすれば枝葉の問題ではあるが枝葉の集まりが小説であるし枝葉の味が作家の味である。しかし企業や働く人たちのイメージにわずかでも影響がある以上、調べるところはちゃんと調べてから載せて欲しい。



それにピアスをつけた金髪の店員が話しているというが、ピアスを付けている店員はまずいないと思う。コンビニ業界でも一番厳しめのチェーンなので。金髪も無理、茶髪は程度の問題。服装自由めのローソンでもピアスは禁止だと思う。特に男のは。



表現は肩の上下の動きが無人のボートのようだとか、鏡を見ながら自分について考えるシーンとかも素晴らしいと思う。


ストーリー、・・・構成は二つの場面が同時進行というかミステリーみたいでよさそうだった。


えっと、実はアフターダークをちゃんと読んでいません。立ち読みだけの指摘なのでそんなに偉そうには言えないのですが、書いておきます。批判それも小説の主題とはズレた批判だけじゃあまりにも心の小さい人間なので宣伝。



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