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モンスト小説執筆事務局局長室

モンストの小説を書いています。
最終的なシナリオは出来ているので、それを文にするだけの単純なこと作業です。

追悼の炎は冷たい夜空を照らした。

流した涙は炎に吸い込まれ、悲しみの数だけ星が煌いた。

師匠は無事だろうか。
そんな不安がさきほどからよぎったままである。
炎に手を合わせたまま魘されるようにそんなことを考えていると、一匹の亀が僕に話しかけてきた。
「長老から、話があるそうだ。」
その亀の目はほかの亀たちと違い、なんだか雰囲気が違かった。
前を向いて、悲しみに溺れないその心をきちんと持っているような方だった。

なにか、見たことがあるような感じ。

ボクは後ろに手を付き、静かに立ち上がった。
ボクはそのまま亀に言われるがまま歩き、長老が居るといわれる神殿の入り口へ誘われる。
「俺はここで待つ。長老は入ればすぐ会えるはずだ。『お前なら』な」

その最後の言葉に、ボクは自分が大きな役割を任されていることに気がつく。
大きな扉がボクの目の前に立ちはだかる。
なんと大きな扉だろう。


扉が静かに開かれるが、その扉は勝手に開かれていくのだった。

ボクは神殿に足を歩ませた。
中は真っ暗で、生き物の存在感は微塵も感じ取ることもできない静寂と暗黒。
そして背後の扉は静かに閉じていく。

ボクはその暗闇でも目は閉じなかった。
しかし前に見えるのは闇。
何もない。
闇に。
闇。
そして闇。

すると、蜀台に炎が灯りだす。
それはボクの横からまっすぐ広がっていき、その巨大な亀を照らし出した。

まさに神秘だった。

目の前に現れたのは大きな髭を生やした、大きな体。

声が聞こえた。
心の声だった。
師匠と同じ、テレパシーを使えるようだった。

「闇は近い。邪悪なる闇が我らを支配し始めている。お前は力を増し、その力は大いなる闇をも打ち倒す存在となるだろう。だが、その力は.......」

突然大きなノイズ音がボクの胸を痛めて、その言葉は最後まで聞き取ることはできなかった。


長老はボクに話しかける。
「主、名は何と申す。」
優しい声。
「名はありません。」
静寂。
「うむ。お主の師匠から名前は預かっておる。ヤンマからは、この神殿に来たら名を授けろといわれた。お主を

バハムートと名づける。」

「バハムートよ。

余は長くない。
だから、余の頼みを聞いてくれ。

主にしか頼めない事があるのだ。


ヤンマは、
一人で闇に立ち向かう気だ。
けじめのつもりだろう。

だが、余はヤンマを救いたい。
このままでは、奴までも闇に堕ちる。
だから、余のすべての力を主に託す。


主の力として闇と戦い、森を守りたい。

余は全うな人生をこの生涯の終いとしたい。



さあ、余の体に触れたまえ。


この力を主に託す。 
もっとも、村も森も、川も山も、すべてを背負う覚悟がないのなら、主はここからすぐに立ち去るのだ。」

ボクはここまでの話を全て聞いて、記憶のない遠い昔からこの地で育ってきたことを思い出した。
そして、それまでのことを全て長老に話した。

森の民たちを。

これ以上悲しませることは許さない。


「よくぞ参った。この力、勇者のために...。」


ボクは煌く光に包まれる。
































































ここはどこだ。




















ボクは。





名前はない。








力もない。


















いや。
ボクはバハムート。


闇を断ち切る。













師匠...?
何故泣いているの?






































































































神殿を出たボクは
ティエラの森へ向かうことにした。

長老によれば、その森に闇の塔が存在する。



先ほどの亀が外で待っていた。



「長老を、森を、自然を、俺らの魂を、お前に託したぞ。」
そういうと彼は『虹色に輝く宝玉の数珠』をボクに差し出した。
「神の加護があらんことを。」


























































もう何時間ほど歩いただろう。
鍛え、積み重ねて強く修行されたボクの体も限界のようだ。
休もう。
ボクは丁度いい切り株を見つけ、腰を下ろし、しばし体を休める。
膝から血が出ていた。

極限状態まで歩いて体を壊してしまっては本末転倒だ。

ボクはくだらない弱音を吐いた。


体を休め、辺りが暗くなり始めた。


歩こう。

体を壊さぬ程度に。


ボクは体を起こし、再び歩くことにする。
少し歩くと、葉の擦れる音がボクの周りで密集している事に気が付く。
盗賊だ。
もしくは山賊か。
酸素の吸収量。体熱。
それらが感じられない。

暗殺者か。
だがここまで気配を殺せるはずがない。
それに、この状況でこの森に立ち寄る者はいないはず。

影は近づいている。
一歩。一歩と。
やられる。

やるしかない。
ボクはムラマサを構える体制に入った。


気配は背後まで来ていた。

そして、風が切れる音がすぐ耳の近くで聞こえる。

ボクは後ろへ向き、抜刀した。
その瞬間、すごい勢いの風がボクに吹いてきた。
「っ!」
砂埃が目に入りそうになり、目を閉じる。

風が和らいでいくのを感じ、ボクは薄目を開いた。
目の前に黒い影が見えたが、一瞬で消えていった。

幻覚…?
先ほどまであった気配もなくなっていた。




そして、ボクを包む大きな何かがあることに気がつく。








目の前には












冷たい氷と氷塊に囲まれた、もはや原型もとどめていない『ティエラの森』と





その奥には先ほどまで見えていなかった巨大で冷徹な氷の塔が



静かに







だが禍々しく聳え立っていた。