私が記帳に関わるお仕事をする中で大切にしてることのひとつとして
タイトル通りになるのですが
「貸借の残高を実残高と照合する」ことです。
当たり前のような話なんですが
記帳初心者だけでなく、意外と会計事務所出身の方ですら
貸借の数字を大切にしていない方が多いと思っています。
なぜ貸借対照表の残高を照合するのか。
それは人は間違えるものだと思っているからです。
焦っていたり、疲れていたり、勘違いしていたり、
何かしらの要因で二重計上や計上漏れを起こすことは誰にでもあり得ます。
どんなに注意深く丁寧に作業しても間違えることはあります。
だからこそ入力した後の集計されたデータを確認することは大切だと思います。
確認方法も重要です。
ただ入力してきたものを一つ一つ目で追っていくようなことはしません。
やってきた作業とは別の視点で確認するようにします。
それがここでは実残高と照合するということです。
会計事務所にいたころ、会計ソフトに入力した後に
さらにExcelで貸借対照表の残高に関する内訳を記載するよう
税理士の先生から指示を受けていたことがありました。
法人なら科目内訳があるのでやっていて損はないとは思うのですが
なぜわざわざ個人でこの表を作成させるのだろう、手間が増えていないか?と
当時の私は生意気にもそう思ってしまったのですが
この表を作成すると本来あるべき残高と異なっているところがあって
そこで自分の間違いに気づかされたものでした。
もちろん貸借科目の残高が照合できたら損益も完璧かというとそうではありません。
ただそもそも貸借が間違えてるなら損益も間違えていることがほとんどだと感じています。
外注する立場になって、よりこの貸借科目の残高照合を大切にするようになりました。
記帳代行をご利用されてる方は納品されたデータの貸借対照表の金額が
実残高と合っているか確認することをお勧めします。
普段損益計算書しか確認されていない方がほとんどではありませんか?
思っていた損益と違うと思うようなことがあれば
貸借も確認することをお勧めします。
委託したから完璧にやってくれてるってことはないんです。
頂いたデータや資料が不十分だということもあり得ますし
勘違いして処理された可能性もあります。
記帳代行は良くも悪くも特別な資格がなくてもできてしまうものなので
納品されたデータの正確性を高めるには結局はコミュニケーションが大切です。
そのコミュニケーションを大切にされている方とお付き合いできると良いですね^^