78歳のアイドル小澤征爾さんが久しぶりに新日本フィルを振るというので特別演奏会を聴きに行きました。
快気したとは言え未だ一晩の公演全てを振り切るまでの体力は回復されていないのか前後半で指揮を分担し、最初のハイドン:交響曲第104番「ロンドン」は十束尚宏が指揮し、後半のバルトーク:弦楽のためのディベルティメント、ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番を小澤さんが指揮しました。
先ず、トツカさんの指揮に接するのもジュネスで「ツァラトゥストラ」を彼の指揮で演奏して以来27年ぶり。昔と変わらぬ生真面目さでハイドンらしい構成感と美しさをバランスよくまとめた良い演奏でした。
そして休憩。
指揮台の上にピアノ連弾用のような椅子が設置され、後半からオザワさんが指揮することを意識させてくれます。
音楽塾の時と同じくオケと一緒に入場するオザワさんを見つけてお客さんの拍手がワッと大きくなり、バルトークが始まりました。
普段より多くリハーサルしたと思われる弦楽器群の均一な響きに惹きつけられます。オザワさんと相性が良い種類の曲ですね。途中、ソロやソリが入って飽きさせませんが、首席チェロに陣取った木越さんだけ豊嶋さん以下のNJPメンバーと少し性質が異なるような気がして苦笑しました。
再度、短い休憩があってベートーヴェン。早めのテンポで進む序奏、主題も足取り良く歌われて快活さが増します。管楽器の音色やアンサンブルに少し粗っぽさを感じたり、例のバイオリンから始まる弦楽器のスケール展開に弾けるような華々しさと爆発力が不足してはいましたが、元気に振りきったオザワさんに会場は安堵と興奮が混在しながらもブラボーに包まれました。
造りたい音楽が全身から見えてくるオザワさん。人懐っこい笑顔と気さくな佇まい。みんな大好きなんです(笑)。
次回は水戸室内管とベートーヴェンの7番です。




