お菓子で繋がったシチリアとエジプト | のらねこ農民放浪記

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ゆらゆら、ふらふら…毎日をほろ酔い気分に過ごすナチュラルでスローな生活を夢見る野良猫ファーマーの日常エッセイです。大好きなワインのことから緑に包まれたトスカーナの山村、第二の故郷、シチリア島…などなどランダムに更新。

先日、上階に住む友人ザカリヤさんからおすそ分けいただいたこのお菓子。

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シチリア島のブチェラートと、形がそっくり!
中に挟んであるのはここではデーツですが、シチリアのは干しイチジクとアーモンドが主流。
味もほんとによく似てる…というかほぼ「そのもの」ってところです。

(シチリア島のブチェラートについて知りたい方はこちらのお仕事ブログ にてどうぞ!)

シチリアは200年のアラブ支配があったので、特に島の西部(パレルモやトラパニ)では様々な形でアラブ文化の足跡が残ってますが、これもそのひとつかな? と思って調べたところ、

これはローマ時代に紀元をもつお菓子だったんです!

と、いうことは北アフリカを征服していた古代ローマ帝国時代に、シチリア島からアレキサンドリアあたりにでも伝わり、現在に至る と考えることもできますねぇ…

ちなみにトスカーナのルッカにもブチェラート(BUCCELLATO)がありますが、これは「甘いパン」と呼ばれ、シチリアのブチェラートとは完全に別物で、これは別ルートぽいようです。

何はともあれ「シチリアとエジプトが同国だった時期があったんだな~」とj妙に感慨深くお菓子を眺めた一瞬でした。