東洋と西洋、美的感覚の違い | のらねこ農民放浪記

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ゆらゆら、ふらふら…毎日をほろ酔い気分に過ごすナチュラルでスローな生活を夢見る野良猫ファーマーの日常エッセイです。大好きなワインのことから緑に包まれたトスカーナの山村、第二の故郷、シチリア島…などなどランダムに更新。

パレルモの友人が大きなお家を購入して改装工事をはじめました。イタリアに充満する不景気気分のなか、なかなかの大盤振る舞いだな~ と感心しておりましたが、この大きなお家の一角にある空間に「和」を入れるという斬新なアイディアがどこからもなく誕生しましてねぇ。

協力を依頼されたわけです。

私のミッションは、リビングとダイニングキッチンの間に存在する通過空間におかれた巨大な「作り付けタンス」に日本語を書き込む というもの。

ご本人のご希望を聞くと「季節とか、私の秘密という意味とか、詩とか…」と、あんまりコンセプトがはっきりしないので、ま、いいや、それそのままダイレクトにやっちゃおう なんて、軽く考えて行動した結果が


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なんか「プッ」と笑っちゃう仕上がりですが、依頼されたご本人はもとより、他のイタリア人達にも
「大ウケ」 しましてね…「ウチの壁に」とか「本棚に」とか依頼が数件きちゃったんですよ

言葉を読んでしまう私達には「なんじゃこれ~ぇ??微妙にズレてるし…」なんですがね、単に「画像」としてキャプチャできる(一部の)イタリア人には「おお~、和じゃああああって感じるらしいですよ、ハイ。

このタンスはこの後、地元のとある職人さんによってグレーの縦シマが入れられることになるのですが、この職人さんの第一声は

「…ラクガキみたいじゃなあ…」

 個人的には職人さんに賛成です…