
今回の連載のタイトルについて、どのような意味を込めたか教えてください。
連載タイトルには並々ならぬ思い入れがあります!実際に経験したことからヒントを得てつけました。
交際していた人のひどい不正を咎めたら、彼に泣きながら「あつこが悪いんだよ?」って言われたことがあって(笑)。 斬新な発想ですよね。不正を指摘した方が、悪いとw
なんでもかんでも「○○が悪い」ってなにかのせいにしちゃってない?でも、それって正解なの?
っていう皮肉と自戒を込めて、「社会が悪いんだよ?」ってタイトルにしました。社会のせいって、ものすごい拡大解釈ですよね。笑
――連載を通して、どんなところを読んでほしいですか。
恥の多い人生を送ってきました。
ここぞって時に失敗しちゃう人、タイミングが悪い人っているじゃないですか。まさにそれで(笑)。
ここでは、そんな私の体験を包み隠さず、書いていきたいと思っています。読んだ人がちょっとでも、「こんな人もいるんだ、明日からがんばろ」と感じられるように頑張ります。
――『こんたくとのおと』は子どもと大人をつなぐ、というコンセプトがあります。
ご自分の子ども時代は、どんなでしたか。
とにかく忘れ物がおおい子でしたね。大事なものほどなくすんですよね、お財布とか。
一番まいったのが、高校生のときにセンター試験の受験票をなくしてしまって、私立大学のセンター利用を受けられなかったことです。それでめでたく浪人しました(笑)
ほかにも「忘れ物の総合商社」と呼ばれるほどエピソードは尽きないのですが、えっと……忘れました(笑)
――いま、もしも過去のある地点に戻れるとすれば、いつから、どんなことをやり直したいですか。
これは明確に中学2年生ですね。わたし、タイピングには自信があるんですが、この時期にハマったタイピングゲームのせいで外出が億劫になっちゃって(笑) だから、あのときの自分にいいたいです。「キーボードを捨てよ、街にでよう」とね。
――これから社会に出ていく人たちに、特に何を期待しますか。
社会のせいにしないことですね。どこかで、自分の責任をしっかりと受け止めること。そうじゃないと、自己肯定感ばかりが肥大して、結局自分ではない誰かの粗さがしばかりしてしまうと思うんです。人間は、もともと言い訳の天才ですからね。
――最後に、読者にむけて一言お願いします。
え?一言ですか?えっとどうしよう……あ!「読者がわるいんだよ?!」
ちがうか(笑