「第1回 柳田國男検定 初級編」を受験して考えたクレイジーなこと② | 「BLAST塾長日誌」

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こんにちは。Jukool BLASTの塾長、吉田憲司です。

「第1回 柳田國男検定 初級編」を受験して考えたクレイジーなこと、その2です。

今回の受験を通して、柳田國男先生にまつわる大すじは理解できたのではないかと考えています。

男ばかりの8人兄弟の6番目として生まれ、幼い頃より、よその家に預けられる生活が多かったように思います。(成人したのは5名であり、死が身近にあったとも言えます)

時代を取り巻く環境や家庭の状況もあり、それが当たり前といえば当たり前であったのかもしれません。

現代からみて、「家庭」という意味でいうなら、必ずしも恵まれていたとは言えないかもしれません。




「では、一体『柳田國男』はいかにして生まれたのか」について、考えてみたのです。

11歳の頃より、1年間預けられた「三木家」での生活が大きいように感じました。

つまり、三木家の2階の8畳間の蔵書を読みふけった、1年間の生活です。

その後、13歳で布川に移ってよりの、小川家での読書生活も大きかったのではないでしょうか。

また、三木家では、「名士や文人、画家などが訪れました」とありましたので、おそらくは、「サロン的なもの」が形成されていたのでしょう。

レベルの高い大人の会話に交じって、直接、間接的に影響を受けるという子ども時代があればこそだと、感じました。

これは、あのドラッカーの子ども時代にも通じるものです。

ドラッカーの子ども時代にも、両親の開くサロンがあり、ドラッカーも参加を許されていたようです。

その中には、シュンペーターやハイエクといった経済学者や作家のトーマス・マン、経済人類学者ポランニーといった人々が集まっていたようです。

柳田先生の言葉では、三木家での読書については「私の雑学風の基礎はこの一年ばかりの間に形づくられたように思う。」とありますが、これらを通して、単なる雑学を超えたものを得られていたはずです。

あと、農商務省時代に、農業指導で各地を訪れて、この旅先で新しいことに触れることもそうですし、その土地でキーパーソンを見つけ出し、聞き出しをすることなしには、「柳田國男」は生まれなかったはずです。

もちろん、朝日新聞社の記者時代にも、多くの旅をなさったことでしょう。



そこで、BLAST塾長としては考えたのです。

先ほどの疑問に戻りますが、「では、一体『柳田國男』はいかにして生まれたのか」ということです。

もし、この現代に、「柳田國男的な人材」を蘇らせるとしたなら、何が必要であるかです。

・自由に使える蔵書からの大量の読書(良書に限る)
・レベルの高い大人に交じわる機会から得る耳学問
・旅に出て見聞を広めて、新しいことへの探究心
・質問力

などでしょうか。

もちろん、柳田先生のように「記憶力」にすぐれた地頭の良さは言うまでもありません。

幸いにして、BLASTには2000数冊を超えるライブラリーがあります。

正確に数を数えたことはありませんが、もしかすると3000冊を超えているかもしれません。

この点においては、「三木家の蔵書的」なものは、すでに提供できていることになります。

あと、「サロン的」なものに関してですが、BLASTの通常の授業自体が、塾生たちに物事を考えさせるタイプの授業スタイルですから、多少、サロン的といえるかも知れません。

ずっと以前に、お母さま向けの「BLAST母親サロン」というものを実施したこともありましたが、ちょっと本格的に「BLASTサロン」を創設してもいいのかもしれません。

これらを通して、質問する力を身につけることで、自ら必要な情報を得るという態度を得ることもできるでしょう。

旅に関しては、子どもたちだけでは難しいので、お家の方の協力も必要かもしれませんが、発見自体は、日々の生活の中にも、数多くあふれているはずです。

もちろん、そのためには幼少時より、自然とふれあう生活である必要があるでしょうが、ここ神崎郡には、今もその環境はあると言えるでしょう。

結局は、「どれほどの好奇心」を持って生活するかにかかっているのかもしれません。

これらを中心として、自由自在に探究する心があったように思えるのです。

豊富な自由時間において、自由に思索を巡らせる時間のある幼少期があったからこそ、「柳田國男」は誕生したのだと思います。



今回の「第1回 柳田國男検定 初級編」のテスト調べを通して、柳田先生に関して、さまざまな考察をすることができました。

今後も、郷土の生んだ偉人の後ろ姿に学び、クレイジーに探究していきたいと考えています。

お読み頂き、本当にありがとうございました!









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