今年の中2塾生は、スゴいと感じました。
なぜなら、「トライやるウィーク」中なのに、BLASTに勉強に来ているのです。
「トライやるウィーク」とは、兵庫県で行われている「職場体験のための1週間」のことです。
1995年の「阪神淡路大震災」、1997年の「神戸連続児童殺傷事件」を機に、「心の教育」が大切だという流れでできた制度だと、記憶しています。
毎年、学校の方からは子どもたちに「この期間は、疲れも出るから、通塾は控えるように」とキツく通達が出る。
確かに、その通りだ。
朝から、慣れない職業を体験して、夜には塾に通うことで、疲れも倍加するとも言える。
例年なら、子どもたちの多くは、この期間は「塾をお休み」ということになる。
なのに、今年はどうだろう。
疲れが出たために、残念ながら通塾できなかった2名を除いて、全員が来ているのだ。
これには、驚いた。
これほどの出席率は、ここ15年で最高ではないだろうか。
塾生たちに聞いてみると、「塾には行ってはいけない!」と強く言われている例年と比べると、先生方の規制も、どうやら緩くなっているらしい。
「なぜだろうか?」と、考えるまでもなく、思い当たる節がある。
今年から、中学校の教科書が改訂されて、学習量と難度が増しているのだ。
「ゆとり教育」の時代は、遠の昔のことになりつつある。
「1週間も、丸ごと勉強から離れるのではなく、何らかの形で、勉強しておいてほしい」という先生方の思惑が、見え隠れする。
おそらく、こういった理由で、「トライやるウィーク時の通塾規制」が緩んだのではないかと、推測をした次第です。
まぁ、考えようによれば、ふだんの部活後に来ることを考えれば、実質的な負担は少ないのかもしれない。
「塾通いが子どもたちの負担になる」という理論も、一部、間違いではないだろうが、もう少し冷静に判断するなら、「加熱しすぎた部活」が、子どもたちに与えるマイナスの影響から比べるなら、ずっとマシだと、塾長などは考えてしまうのだが、どうだろうか。
このあたりの話題は、また、日を改めて書くこととしよう。
ただ、さすがに塾生たちは、多少シンドそうでしたので、授業内容や宿題も、その辺りは十分すぎるほど手加減をしたことを伝えておきましょう。