昨日の日経夕刊「私のリーダー論」というコラムはタニタの谷田社長のモットーが紹介されていました。「上にたつものほど働け」と「変化を是とせよ」というもので痛快に感じました。オーナー会社であるが故に割と自由に発言もできているのかなとも思えました。面白かった部分を抜粋してみました。
「・・・米国法人で働いていたころです。当時も今もドイツ系のXXXさんという人が社長を務めているのですが、彼の働きぶりを見て目指すリーダー像が固まりました。米国人は皆、家族を大切にし定時に帰宅するものと思い込んでいましたが、彼によれば、米国人でも働く人はめちゃくちゃ働くとのことでした。彼自身も超ハードワーカーでした。」
「日本の経営陣には、仕事を部下だけにやらせ自分は日がな一日座ってのんびりしているタイプもいますが、正反対でした。常にリーダーとして戦略を立て戦術を練り、それが機能するかどうかを顧客とのやりとりの中でテストし、ダメな部分は即修正する。その見事な仕事ぶりに、これこそがリーダーだと目覚めました。部下が『この人にはかなわない』『この人がこれだけ頑張っているなら自分も頑張らなきゃ』と思える上司になりたい。上の地位にあるものほど働かなくてはならないと肝に銘じました」
このブログでも同様の趣旨のことは書いていますが、ここまではっきりと断言をされると私の普段思っていた事が述べられていて、まさに同感という風に感じました。
私のブログを読んでいると、私の勤務していた会社では役員や事業部長・部長は現場実務を全く出来ないし、しないという事を何度も書きました、殆どの勤務時間は会議で過ごすというので、前記タニタの社長言の「仕事を部下だけにやらせ自分は日がな一日座ってのんびりしているタイプもいます」というのがそのまま当てはまると思いました。
タニタとは業界も違うのではないかという声もあると思いますが、私の勤務していた会社の職種は情報処理という実物が見えないシステムというものを扱っていたので、タニタの計量器の業界に比べれば顧客との付き合い方も全く違うし、会社の基礎技術力が求められる難しい業界なので、社員はタニタよりかなりの努力を要する職場であると感じていました。
私の勤務していた職場の実態は、上司の働きぶりが硬直しており部下への助言や手助けも出来ないで、かえって手助けしたつもりが悪い結果を生じさせたという事例を噂でよく聞いたことがあります。
一番の勘違いは、自身の役職を顧客に誇示するのはいいとしても、少し会話をしたり何かを依頼されたりすると、役職とは名ばかりで何もできないし役にも立たないのが露見して、顧客に不信感を生じさせ契約内容そのものへの不信にも及ぶことがあったのではないかと思っていました。
会社の体質は一朝一夕には修正出来るはずも無いのですが、その自浄作用さえも見ていなかったので、会社業績は潜水艦が首を出している位なのを延々と続けているように見えていたのだろうと思えていました。