企業のモラル程度について書いたのですが、企業モラル=企業倫理ということと理解される場合があるようです。
企業モラルに優れた会社は、以下のような要件を備えた企業であると考えられます。
・問題点があれば、直ちに対応する体制が確立されている
・自社中心ではなく、常にお客様・相手先への気配りが出来る
・組織が確立されていて、責任所在が明確である
・自社都合ではなく、お客様・相手先の都合を最優先にして対応する能力がある
・問題発生時には隠蔽することなく、全てをオープンにして対処することが出来る
企業モラルに優れた会社では、社内に独立した組織を持って、常にコンプライアンスやモラルに監視の目を光らせている企業や、外部組織による監察システムを確立している企業も数多くあります。
上記の定義に対して、私の勤務していた会社の実態はどうであったのかを点検してみました。
・問題点があれば、直ちに対応する体制が確立されている
営業職として経験した限りでは、何か事件があったとして上司に報告しても、報告にとどまり何も具体策が示されないので、最後は体制=組織としてではなく、自身で解決しなければならなかったという事でした。会社としては事件があっても表ざたにならない限り問題を放置して時を稼ぎ風化するのを待つという社風であったように思えました。
・自社中心ではなく、常にお客様・相手先への気配りが出来る
・自社都合ではなく、お客様・相手先の都合を最優先にして対応する能力がある
社風として自社中心主義が貫かれているので、事件や事故が発生しても自社が損をしないというのが前提なので、顧客への気配り等というのは無理な体質だと思いました。背景には情報処理の下流工程の仕事が多く利幅が小さい上に過剰なノルマが与えられており、顧客の事を考える余裕などないという社内環境にもあると思えていました。極端な悪い事例として、役所体質の顧客の基幹システム更改プロジェクトで顧客からのクレームに対して何の対応もしなかった事が何時も想起されます。
・組織が確立されていて、責任所在が明確である
会社としての組織はあるもの、社員の意識が内向的・消極的であることから、責任は何事も組織ではなく、最後は社員個人に帰せられていたと思いました。責任部署は明確でしたが、誰も責任をとりたくなくて放置されるので、最後は担当者が解決策を見つけて対応せざるを得ないというのが実情でした。
・問題発生時には隠蔽することなく、全てをオープンにして対処することが出来る
マスコミで事件が取り上げられていて衆目には明白な事実であるにもかかわらず、会社から公表されるコメントはそういう事実さえあるかどうか不明ですと答えていた事例がありました。社風として内向的・消極的な面が社会の前に露見されて、知らぬ・聞かざる・見ざるを貫いていて、オープンではなくクローズな対処が常態化していたと思います。
こうして点検すると、私の勤務していた会社は企業モラルに優れた会社とは言えなさそうだととうのを再確認したことになりました。