27年間勤務した会社に在籍していた頃の色々な事件を思い出して書いていますが、ブログを書いているうちにだんだんと職場の雰囲気というものが如何なるものであったかが浮き出されてくるように思えます。退職後に暇な時間が出来て思慮する時間が増えてくると、会社に在籍中は感じなかったものが墨絵の様に浮き出してくるのが分かり、日常の会社生活で村社会体質であったという事象が現れていたと思います。
会社がトレンドとしてフレックスタイムなどという制度を取り入れると、従来から朝の出勤時間ぎりぎりに入館したり遅れたりする社員が目立っていたのが、益々だらしのない出勤態度になっただけという印象を持った時期がありました。村社会体質なので何でも大目に見てもらえるというような雰囲気で、社員もそういうゆるゆるのふんどし体質を脳裏に勝手に描いていたと思われる風潮があり、社員として当たり前の事に対してさえも荒波を立てるようなことも嫌なのか管理職も苦言を呈しないという事があったと思います。システムエンジニアに中には、そういういい加減な日常生活を送る中、残業時間をねつ造割り増しする社員がいると怒っていた部長さんもいましたが、日ごろの勤務態度がいい加減でも通用していたというような事に気づいていなかったのも管理者としては如何にも残念であったと思えました。考えてみれば、勤務態度がいい加減な社員が多数とは言わないまでも間々いるという実体に自身は少々苦々しく感じていて、そういう社員には当然ながらこちらから話しかけることも少なく同じ職場でも疎遠になりました。
振り返ってみれば村社会体質であるというのは社員の勤務態度のいい加減さだけではなく、仕事の上でも表れており色々な事が思い出されます。村社会体質なので部下に対する仕事上の指導もできるだけ優しくという事なのか、仕事ができない社員でも特段に指導や指示がされるわけでもなく淡々と能力範囲での仕事ぶりが続いて、そういう社員は業績ノルマの意識が薄いので自分のできるのはこれだけですと会議の席上で堂々と表明されたりしても仕方がないというような雰囲気でした。前からブログで何回も書いていますが、指導すべき部課長レベルの管理者が情報処理というものに疎いとか実務経験が薄いというような社員ばかりなのも益々そういう実態にならざるを得ないというのが実態であったと思います。
社員が村社会体質を無意識のうちに思考にいれるので、村=自分の勤務する会社を守るという意識が働き、ここから顧客軽視の思考がでてくるものとも思えました。顧客との取引で事件が起きると、何があっても基本的には社員の行動に非は無くて顧客の不手際という風に考えることが一般化して、それが社内では正論として堂々と通用していたのが何とも恐ろしいことであったとも思えました。顧客の意向を忖度するなどというのはもっての他で、自社を忖度するのが社員の常識であるというような面があったのは否めないと思っています。社内弁慶ともいうべき社内風潮がまかりとおっていたとも言えると思いました。
会社という存在が取引先の顧客なしでは立ち行かないという現実を、情報処理業の理解も何処まで出来ているか不明で実務経験も殆ど無い役員が認識しているかどうかは甚だ不安な状態でも、村社会体質なので特段に糾弾されることもなく自己利益優先をモットーとしてまあまあ生活できていればいいのだろうという発想で会社経営がされていたとも言えるのではないかとも思えました。企業として口先では社是として発展とかいう言葉を使っていますが、発展どころか業績の実態は時流に流されて、うたかたの様にしか達成できないというのは、会社に村社会体質というものが根本にあったからではなかろうかとも思えるこの頃です。