以前のブログで書きましたが、私がデータセンターでのアウトソーシング営業を担当していた時に、顧客である某携帯電話キャリア会社からアンテナ鉄塔を受注したものの、幹部社員は経験がない工事との理由で親会社の担当事業部に移管したことがありました。子会社という立場から親会社からの紹介案件というのが日常の光景のところ、子会社から親会社に案件を移管したこと自体が初めてで、この一件でも私存在が気になって仕事の成果が上げられない役員からは煙たいと存在であると思われていたと推測しています。
その後、私は顧客である某携帯電話キャリア会社がデータセンターから撤退する可能性ありという情報を社内に早くから流して対策をとる必要性を述べていましたが、これも何もしたくない事業部長や営業部長から無視された結果として、営業担当者も変わり、しばらくした後にはデータセンターからの顧客撤退が粛々と行われたのは自然の成り行きだったのですが、アンテナ鉄塔は原状回復工事として撤去もされずに残されていたのを見ると、これは先輩社員のしでかした件はそのまま問題が発生するまで放置して対応・解決をしないという社風の片鱗を見せている光景かなと思いました。
 
会社は元々子会社とか外注会社が寄せ集まってできたような会社なので、過去に役員が作った体制などもずっとそのまま残って名前だけ変えて存続をさせている場合が多く、企業として整理整頓して収益向上を図るという思考は出なくて、間接部門の肥大化が進化しているような会社とも見えていました。カルロス・ゴーンの様な独裁的な経営はされていなくても、上意下達の風土では経営能力もなく現場での仕事力も弱く単に年功序列と先輩の恣意で役員となるので、役員や管理職社員に現状を変えるとかという発想は出ない上に、企業としての実力も役員以下の管理職の能力不足により社員が育成できないので企業力も弱く、そうなると親会社の存在が嫌でも気になるという構図が出来るので、益々硬直した思考しかできないという状況が延々と続いていると思いました。
役員や管理職には、情報処理業界が親会社とは業種・業態が全く違う異次元の業界であるという認識が不足していると思われて、情報処理という業務・業界に対して研鑽をしようとする意欲が薄く、事業に対する問題認識と課題対策という基本的な仕事も満足にできないのが、過去の事業・体制を捨てられない理由ではないかと推測をしています。
情報処理業界では人が資産なので、どれだけ良質の人材をストックしているかが企業力の差となるという認識も多分に不足しているので、安易に口先なめらかな外資系会社からの転職者で人材確保しているという勘違いにつながっていたと思います。
私の勤務していた時、20年以上以前の事業創出当初の組織が本社とは離れた場所にあり、不要不急部門と長年いわれている部署の後始末さえおぼつかない状況では、データセンターから顧客が撤退して、あってはならない筈のアンテナ鉄塔が何時までも残って錆びついている状況も理解ができると思っています。