3月から派遣社員として新しい会社への出勤が始まりましたが、最初はこの会社が何をしているのかも良くは理解できなかったのですが、暫くするうちに理解が出来ました。親会社から情報システム機能を分社したのは当然ながら費用削減という大名目があったと思われたのですが、メインとなる外注として起用されていたのが費用の高そうな大手外資系のコンピュータ会社で多数のシステムエンジニアがいるのに驚きました。それに加えて、利用しているソフトウエアが二十年以上も以前のものが現役だったのにも驚かされました。全国に工場が分散していることも中々利用を抜けだせない理由かもしれませんでしたが、他人の私からみたら現代に恐竜が生きているようにも思えたくらいに、ものすごく古い時代にタイムスリップしたとも感じられました。私の背中に座っている席からその古いソフトウエアでシステム開発をしているような会話が毎日のように聞こえたので、更に驚きは増したということになりました。
3月の中旬になると突然会議室に呼び出されて、外資系コンピュータ会社のおばさんと言うよりはお婆さんとでもいうべきシステムエンジニアから、データベースを変換するツールの説明があって少々の戸惑いがありました。
一方的に説明をされて、この変換ツールの試用期間3カ月のところ、残り2日間ですと言われて変換ツールが私のパソコンに導入されて試してくださいということになりました。初めて聞いた、初めて導入された、というような状況でどうなるものかと心配しましたが、幸い親切な外注のシステムエンジニアの支援もあって操作方法も分かって自分でデータベース変換を試すことができるようになったのはその日の夕方でした。試しに使ったデータベースも小さいものだったので割合に短時間で処理はできたものの、試使用期間が残り1日となった最終日には色々な条件で試すことができました。
この時に感じたのは何で試使用期間の切れるタイミングで、選定者からエンドユーザーに公開されたのかという理由を想像してしまいました。発注者より技術的に優位にある立場を利用して、有無を言わせず製品を選定させるべくわざと試使用残り2日間になったところで公開に及んだのではないかと考えざるをえないと思いました。
後に私は自分でデータベースの変換ツールをインターネット検索で調査して調べて見ましたが、この外資系コンピュータ会社のシステムエンジニアの選定したツールは変換精度に問題のある製品であるのが分かりましたが、最終的にこの変換ツールが購入されることになったようでした。
こういう出だしの仕事振りだったのですが、私はたいして大きくもないデータベースの変換などは専門の業者に任した方がきちんとした成果を出してくれるという経験からがあったので、エンドユーザーが自分自身で変換をするという方法を採用するのは何か理由があるのかと考えてみました。あるとすれば、工場が全国にあって利用部署が分散しているのでエンドユーザーの要望にあったデータベースだけ変換するという意味しかないのかなと思いました。
暫くは、外資系コンピュータ会社のお婆さんエンジニアが選定したツールの評価とか、そもそもの変換の意味とかいうものを資料に纏めるという仕事をすることで数か月があっという間に過ぎていきました。