4月になって私の派遣先の会社の役員に私を誹謗中傷した前勤務先の役員は、その少し前3月にもシステム開発の発注先である会社の役員に面会して、このシステム開発の失敗の屋上屋を架すような事をしていました。
既に本番時期も半年ずれることも決まっており、顧客の情報システム部員は、文句を垂れるわけでもなく半年延期が会社の役員会で承認されたというのでほっとしていて、何事もなかったかのように毎日を過ごしていた時期でもありました。
そういう時に、このシステム開発を受託した会社で某顧客に派遣されていた社員が問題を起こして会社に戻ってくるという事態があり、この男を役員がこの顧客に押し込んだという事がありました。システム開発の発注者である顧客の役員はシステム開発で何が行われているかというのは全く分かっていない素人なので、システム開発を受託した事業部の裏で糸を引いていた役員には赤子の手を引けるような感じで「プロジェクトがいよいよ終わりに近づいたのでシステムを完成させるために要員を強化するたに必要です」と言って発注会社の役員にお為ごかして、この男の派遣を押し付けたのでした。このシステムエンジニアの追加費用が無償であれば、少しは顧客思いなのかとも感じて感謝の念もでるところでしたが、それが以前よりも輪をかけた悪質なものだったので私も驚きました。
この男は会社に帰っても仕事がないので何処かに良い派遣先はないかと考えたら、文句も言わない顧客がいるというので役員が目を付けたと思います。当時、プロジェクトのごたごたについては、顧客はシステム開発完了という希望の光ですっかり目が見えない状態で、システム開発を受託した事業部に対して何の文句をつける気も起きないような状態だったので、唐突に現れた役員に対しても警戒感がなかったのだと思います。普通の顧客なら「こんなに当初計画から遅れてどう責任を取るんですか」とか「延伸費用を全部客持ちにするというのはどういう了見か」という様なことで食ってかかられると思いますが、何もシステム開発の事情が分からぬ顧客の役員は「お久しぶりで」とにこやかに出迎えたものと思います。
 
この男の派遣単価が2百万円も超えるという金額が提示されたのでした。そして、両者で費用を負担するというので半額の百数十万円の単価で契約したいということで、顧客の折衝力のなさとお為ごかして単価を倍以上に水増していたと推測しています。情報システム部員も役員が決めたことなので金には執着がなかったものとみえてさっさと合意したのでした。
結果として、延伸費用も全て顧客負担した上に、全く無意味な男の費用までも負担することになったことになったのでした。

この時、派遣される男が程度の能力を持ったシステムエンジニアなのか全く知りませんでしたが、その実世の中の派遣エンジニアの相場としてはとても100万円なんてものは出せないレベルで高くても5・60万円どまりのエンジニアであると思いました。
私が経験している長年のIT業界の常識では、200万円を超えるシステムエンジニアというのは、与えられた端末でIDやパスワードを与えられればどんなシステムでも入り込んでアプリケーションどころかシステムのソフトの不具合を見つけることが出来る能力があるエンジニアと思いますし、そういうエンジニアとも付き合いがあり単価の意味については身をもって知っているつもりです。
ところが、この新たに派遣される男は口先だけはやたら物知り顔に言うだけで、端末操作さえもろくにできないと言うのを1年にも及ぶ駐在で自ら証明したのでした。自分がどう評価されるか、何をしたら評価されるのかさえも分からないような男で、他人のすることにケチをつけるような行動をしていました。
又、システム開発の会議の席上では居並ぶ情報システム部員や私を威嚇するような大きな声を出すので、大人しい顧客は何も言えないような状態でした。当然ながら、この男が劣悪な状態のプロジェクトに対して何の貢献もしなかったのは言うまでもありません。プロジェクトの最後を飾るのに、こういう変人のエンジニアまがいの男を派遣させたのは、システム開発を受託した事業部の出鱈目ぶりを総括する意味ではふさわしい人材と言えるのかも知れないと思います。
この常識が無く使えない男を堂々と推薦しますと派遣を要請したのが、システム開発を受託した事業部やプロジェクトマネージャーの裏で糸を引いていた役員でした。プロジェクトの管理の出鱈目や、システム開発の失策を全て素人の顧客に押し付けて、当然のように費用は全額負担させ、プロジェクト計画は偽装する等、本当に普通ではありえない状況を裏で支えていた役員でした。