新規の顧客訪問を初めてから半年も経った12月の初旬に、新宿西口にあるこじんまりしたビルを訪問しました。この時までに自分でノミネートして訪問した客先は100社位になっていて、この新宿西口の会社を訪問したのが丁度節目の100社目だったのできりのいい数字だったこともあり忘れられません。
訪問したお客様の中には3年後に連絡が入ったお客様もいたので驚きましたが、それでもまともに検討をしてくれたのはこの100社目のお客様が初めてでした。
このビルをの入り口を入った時、以前に来たような気がしたので考えて見ると、データセンター営業グループに異動になる前に、転職してから図面入力装置の売り込みに来た会社が同じにビルにあったのを思い出しました。このビルは余程私とは縁があると見えて、その後10年ほど後に新しく顧客になった会社の営業所が出来て再び訪れる事になりました。広い東京とは言っても、同じビルに入居する会社に3回も巡り合うとは余程の事だと我ながら驚きました。
この時、1階で同じエレベータに小太りの中年の男が一緒に乗り込んできて、私が訪問する会社の受付と同じ階で降りました。私は無人の受付から電話で来訪した旨を電話を取った人に伝えて、打ち合わせ用の小机と椅子が置いてある小さなスペースで待っていると、しばらくして出てきた情報システム部長は先ほどエレベータで出会った小太りの中年の男でした。
意外に思って名刺交換をしてからデータセンターを紹介すると「場所はここから近いですか?」という質問がありました。「データセンターは最寄りのJRの駅からは徒歩では20分ほどかかりますが、タクシーなら5分ほどです。このビルからでしたらドアツードアでも1時間内で行けます」と自信はありませんでしたが、少し誇張して短時間で行けると言う説明をしました。その情報システム部長さんは早速見学したいという意向でしたので、急いで会社に帰って見学の段取りをしました。実はこの時には他社に内定していたというのを聞いたのは随分と後になってからでした。
見学日を決めて来訪者を確認すると、見学会に都合がつくのは部長さんと他1名の2名という話を聞いて少しがっかりしました。割と急いでいる割には見学者が少ないので検討に真剣さが感じられなかったからでした。これも理由があって、当時の課長が他社で上申したので行く必要は無いと担当者に指示していたようでした。こんな理由で、部長さんに同行してきたのは新入社員の若い男が1人だけとなりました。
データセンターの見学時は、データセンターの管理室で小うるさい白髪の親父から鍵を借りて部屋を案内しなければなりませんでした。その上、最初は会議室でお茶を出す人もいなかったので自分でお茶出しをしていました。それに加えて、お茶が社員用のまずいお茶だったので、お客様を案内する時は必ずティーバッグをコンビニで買ってからデータセンターに持参していました。それくらいに客を客とも思わない体質が現場の隅々まで行き渡っていたのでした。
同時にデータセンターの説明の時には営業部長は必ず外していました。私見でしたが、社内では部長でも対外的には人格・品格・能力がとうてい世間並みでは無いと判断をしていたからでした。色々な営業部長が交代で現われましたが、そういう自分を知って割合に謙虚な人もいれば馬鹿丸出しにしていた人など様々でした。
注文をもらえる可能性ある顧客に対して、そういう類いの営業部長が相手に悪い印象を与えて、折角の数少ない好機を逃してしまうのが惜しいと私は考えて、受注活動中には営業部長を挨拶には連れてきませんでした。データセンターの営業では、内示をもらうまでは決して営業部長を表に出さず、内定してから「ああ、この人が真面目で礼儀正しい担当者の上司である営業部長ですか」と相手が落胆したとしても、決定を覆すことが出来ない時期にしか連れていきませんでした。そういう意味では私が会社の代表として最初から最後までを段取りしていたので、自作自演を地でいっている様なものでした。同時に社内では多分評価は低かったのは分かっていましたが、そうしたのは注文をもらうという事においては正解だと後々に感じることになりました。そういう会社に入社したのも何かの縁として諦めていました。
新宿西口にある会社の情報システム部長をJRXX線の改札口で待ち構えてデータセンターまで案内しました。データセンターではヘルメットをかぶって地下の免震構造を見るのが名物で好評でした。又、竣工して1年も経過していないのでビルが真新しいというのも気に入られたようでした。
情報システム部長は、データセンターから新宿西口の会社までの移動時間がどれくらいかというのが気になっていたのが分かっていました。早くタクシーを呼んでくれと管理室の年配の男に依頼したのですが、仕事外だと言わんばかりに不機嫌な顔で嫌々タクシーを呼んでくれました。そんな事は気にもせず、タクシーが玄関に到着したら同乗して乗車時間を確認しました。
タクシーで10分も走るとJRXX線の駅に到着したのですが、一番の心配はJRの駅が各駅停車の電車しか停車しない駅なので、駅に到着しても直ぐに乗車出来ないと困ると内心心配をしていました。しかしこの時は、切符を買ってから改札口を入り2階のホームに上がると丁度各駅停車の電車が滑り込んできました。物事はうまくいく時はこんなものかと思いました。
新宿駅で下車して、新宿西口の改札前の広場まで情報システム部長に同行しました。経過時間を確認すると、データセンターを出てから30分程しか経過していませんでした。情報システム部長から「やっぱり早いですね」という言葉を聞いた時に、私は心の中で「やったぞ・・・」と声を上げました。
訪問したお客様の中には3年後に連絡が入ったお客様もいたので驚きましたが、それでもまともに検討をしてくれたのはこの100社目のお客様が初めてでした。
このビルをの入り口を入った時、以前に来たような気がしたので考えて見ると、データセンター営業グループに異動になる前に、転職してから図面入力装置の売り込みに来た会社が同じにビルにあったのを思い出しました。このビルは余程私とは縁があると見えて、その後10年ほど後に新しく顧客になった会社の営業所が出来て再び訪れる事になりました。広い東京とは言っても、同じビルに入居する会社に3回も巡り合うとは余程の事だと我ながら驚きました。
この時、1階で同じエレベータに小太りの中年の男が一緒に乗り込んできて、私が訪問する会社の受付と同じ階で降りました。私は無人の受付から電話で来訪した旨を電話を取った人に伝えて、打ち合わせ用の小机と椅子が置いてある小さなスペースで待っていると、しばらくして出てきた情報システム部長は先ほどエレベータで出会った小太りの中年の男でした。
意外に思って名刺交換をしてからデータセンターを紹介すると「場所はここから近いですか?」という質問がありました。「データセンターは最寄りのJRの駅からは徒歩では20分ほどかかりますが、タクシーなら5分ほどです。このビルからでしたらドアツードアでも1時間内で行けます」と自信はありませんでしたが、少し誇張して短時間で行けると言う説明をしました。その情報システム部長さんは早速見学したいという意向でしたので、急いで会社に帰って見学の段取りをしました。実はこの時には他社に内定していたというのを聞いたのは随分と後になってからでした。
見学日を決めて来訪者を確認すると、見学会に都合がつくのは部長さんと他1名の2名という話を聞いて少しがっかりしました。割と急いでいる割には見学者が少ないので検討に真剣さが感じられなかったからでした。これも理由があって、当時の課長が他社で上申したので行く必要は無いと担当者に指示していたようでした。こんな理由で、部長さんに同行してきたのは新入社員の若い男が1人だけとなりました。
データセンターの見学時は、データセンターの管理室で小うるさい白髪の親父から鍵を借りて部屋を案内しなければなりませんでした。その上、最初は会議室でお茶を出す人もいなかったので自分でお茶出しをしていました。それに加えて、お茶が社員用のまずいお茶だったので、お客様を案内する時は必ずティーバッグをコンビニで買ってからデータセンターに持参していました。それくらいに客を客とも思わない体質が現場の隅々まで行き渡っていたのでした。
同時にデータセンターの説明の時には営業部長は必ず外していました。私見でしたが、社内では部長でも対外的には人格・品格・能力がとうてい世間並みでは無いと判断をしていたからでした。色々な営業部長が交代で現われましたが、そういう自分を知って割合に謙虚な人もいれば馬鹿丸出しにしていた人など様々でした。
注文をもらえる可能性ある顧客に対して、そういう類いの営業部長が相手に悪い印象を与えて、折角の数少ない好機を逃してしまうのが惜しいと私は考えて、受注活動中には営業部長を挨拶には連れてきませんでした。データセンターの営業では、内示をもらうまでは決して営業部長を表に出さず、内定してから「ああ、この人が真面目で礼儀正しい担当者の上司である営業部長ですか」と相手が落胆したとしても、決定を覆すことが出来ない時期にしか連れていきませんでした。そういう意味では私が会社の代表として最初から最後までを段取りしていたので、自作自演を地でいっている様なものでした。同時に社内では多分評価は低かったのは分かっていましたが、そうしたのは注文をもらうという事においては正解だと後々に感じることになりました。そういう会社に入社したのも何かの縁として諦めていました。
新宿西口にある会社の情報システム部長をJRXX線の改札口で待ち構えてデータセンターまで案内しました。データセンターではヘルメットをかぶって地下の免震構造を見るのが名物で好評でした。又、竣工して1年も経過していないのでビルが真新しいというのも気に入られたようでした。
情報システム部長は、データセンターから新宿西口の会社までの移動時間がどれくらいかというのが気になっていたのが分かっていました。早くタクシーを呼んでくれと管理室の年配の男に依頼したのですが、仕事外だと言わんばかりに不機嫌な顔で嫌々タクシーを呼んでくれました。そんな事は気にもせず、タクシーが玄関に到着したら同乗して乗車時間を確認しました。
タクシーで10分も走るとJRXX線の駅に到着したのですが、一番の心配はJRの駅が各駅停車の電車しか停車しない駅なので、駅に到着しても直ぐに乗車出来ないと困ると内心心配をしていました。しかしこの時は、切符を買ってから改札口を入り2階のホームに上がると丁度各駅停車の電車が滑り込んできました。物事はうまくいく時はこんなものかと思いました。
新宿駅で下車して、新宿西口の改札前の広場まで情報システム部長に同行しました。経過時間を確認すると、データセンターを出てから30分程しか経過していませんでした。情報システム部長から「やっぱり早いですね」という言葉を聞いた時に、私は心の中で「やったぞ・・・」と声を上げました。