相手先の通信会社の設備課長は常々データセンターの賃料が高いので値下げしてくれんかねと、私が担当になってから言い続けていました。私個人としては確かに高いですねという個人的感想は持っていましたが、サラリーマンで会社に勤務している以上そういう事はいえませんでしたので、只ひたすら事業部で決めた価格で相手側と話をせざるを得ませんでした。
値下げ問題は私が度々月曜日朝の会議でも報告はしたのですが、誰一人としもこの話題には「乗れませんな」という意見でした。自らが損をするといような話には乗れないということでしたが、私には身勝手な連中だとしか思えませんでした。ビジネスというようなものを損得でしか考えられない了見の狭い人ばかりだったのだろうと思いました。そんな社内状況だったので事態が進展しませんでした。
しびれを切らした相手の設備課長は自ら動いて、某不動産鑑定会社にデータセンターの賃料相場の調査を依頼したのでした。その鑑定会社がたまたま私の勤務する会社の親会社の関連会社だったこともあって、そういう事が行われていることが情報として伝わりました。
営業部長は相手の設備課長から依頼を受けた不動産鑑定士を呼びつけて、経緯を聞いて同時に鑑定書を内々見せてもらいました。これは多分違法行為になると思われましたが、そういう事には全く無頓着でした。その不動産鑑定書の内容は設備課長の主張する内容とほぼ同じでした。そうなると設備課長がずっと主張してきた事が正しいと証明されしまう事になるのでした。
ここからは私の出番となり、不動産鑑定士の評価した数字と、私が同時に追加評価した客観的と思える数字との一騎打ちになりました。不動産鑑定士はあくまでも不動産という立場からの評価したのに対して、私はコンピュータを設置している特別な建物という観点で評価項目を作って違う立場で賃料を試算して自らの正当性を主張しました。当然ながら賃料に対する主張は平行線なので折り合うことはありませんでした。
こういう不毛な会議を数ヶ月も行いましたが、相手の設備課長はこれ以上譲歩しないと見て、弁護士を入れて何とか値下げをさせようと画策したので私は感情的に非常に不快な思いをしました。そいう事態になったのは、私が前面に立って折衝しているのに、営業部長以下の面々は沈黙して何も方針を出そうとしなかったせいでした。値下げという事がいやなので黙りを決め込んで、私にいやな役回りをさせているだけにしか思えませんでした。
相手の設備課長が同席させた弁護士との会議でも私は自分の主張を説明せざるをえませんでしたので、当然ながら話は平行線でした。設備課長は弁護士に加えて数人の社内の人間を証人として同席させて、会議の様子は録音機で記録していました。対するのは私と営業部長の二人だけで何とも寂しいかぎりでした。
こういう状況でも事態は進展しないので私は設備課長と二人だけで直談判して、両者の言い分の間の費用で決めようと内々打診したところ、相手の設備課長も1年間も折衝して何の成果もないのに焦っていたのか渋々了解の返事をしたのでした。
こういう状況になった時、今度は営業部長は担当営業マンが事態の解決をしたので、自分の立場が無いと思ったのか慌てて相手先の設備課長に単独で面会して折り合い条件を聞きに行くと、何百台もの携帯電話の購入条件をお土産としてもらってきたのでした。
相手の設備課長からしてみれば、ずっと折衝してきた頑固な担当者が同席していないのに乗して、何にも出来ない営業部長に嫌がらせでもしてやれというような気持ちだったのだろうと思いました。
この件は収拾に1年間もかかり、非常に時間がかかりましたが、値下げを嫌だ嫌だと言うだけの会社幹部の経営センスの無さが事態を長引かせたと感じました。同時に、自分の立場に傷かつくとしか考えていない役所体質も一因と思いました。相手の事よりも自分が大事ならば、そもそも一般社会に対する事業を行うこと自体がおかしいとは全くもって考えつかない、武家の商法が地でいったものだろうとも思いました。
設備課長とはこの1件以来どんどんと疎遠になっていくのは極自然のことだろうと思いました。
値下げ問題は私が度々月曜日朝の会議でも報告はしたのですが、誰一人としもこの話題には「乗れませんな」という意見でした。自らが損をするといような話には乗れないということでしたが、私には身勝手な連中だとしか思えませんでした。ビジネスというようなものを損得でしか考えられない了見の狭い人ばかりだったのだろうと思いました。そんな社内状況だったので事態が進展しませんでした。
しびれを切らした相手の設備課長は自ら動いて、某不動産鑑定会社にデータセンターの賃料相場の調査を依頼したのでした。その鑑定会社がたまたま私の勤務する会社の親会社の関連会社だったこともあって、そういう事が行われていることが情報として伝わりました。
営業部長は相手の設備課長から依頼を受けた不動産鑑定士を呼びつけて、経緯を聞いて同時に鑑定書を内々見せてもらいました。これは多分違法行為になると思われましたが、そういう事には全く無頓着でした。その不動産鑑定書の内容は設備課長の主張する内容とほぼ同じでした。そうなると設備課長がずっと主張してきた事が正しいと証明されしまう事になるのでした。
ここからは私の出番となり、不動産鑑定士の評価した数字と、私が同時に追加評価した客観的と思える数字との一騎打ちになりました。不動産鑑定士はあくまでも不動産という立場からの評価したのに対して、私はコンピュータを設置している特別な建物という観点で評価項目を作って違う立場で賃料を試算して自らの正当性を主張しました。当然ながら賃料に対する主張は平行線なので折り合うことはありませんでした。
こういう不毛な会議を数ヶ月も行いましたが、相手の設備課長はこれ以上譲歩しないと見て、弁護士を入れて何とか値下げをさせようと画策したので私は感情的に非常に不快な思いをしました。そいう事態になったのは、私が前面に立って折衝しているのに、営業部長以下の面々は沈黙して何も方針を出そうとしなかったせいでした。値下げという事がいやなので黙りを決め込んで、私にいやな役回りをさせているだけにしか思えませんでした。
相手の設備課長が同席させた弁護士との会議でも私は自分の主張を説明せざるをえませんでしたので、当然ながら話は平行線でした。設備課長は弁護士に加えて数人の社内の人間を証人として同席させて、会議の様子は録音機で記録していました。対するのは私と営業部長の二人だけで何とも寂しいかぎりでした。
こういう状況でも事態は進展しないので私は設備課長と二人だけで直談判して、両者の言い分の間の費用で決めようと内々打診したところ、相手の設備課長も1年間も折衝して何の成果もないのに焦っていたのか渋々了解の返事をしたのでした。
こういう状況になった時、今度は営業部長は担当営業マンが事態の解決をしたので、自分の立場が無いと思ったのか慌てて相手先の設備課長に単独で面会して折り合い条件を聞きに行くと、何百台もの携帯電話の購入条件をお土産としてもらってきたのでした。
相手の設備課長からしてみれば、ずっと折衝してきた頑固な担当者が同席していないのに乗して、何にも出来ない営業部長に嫌がらせでもしてやれというような気持ちだったのだろうと思いました。
この件は収拾に1年間もかかり、非常に時間がかかりましたが、値下げを嫌だ嫌だと言うだけの会社幹部の経営センスの無さが事態を長引かせたと感じました。同時に、自分の立場に傷かつくとしか考えていない役所体質も一因と思いました。相手の事よりも自分が大事ならば、そもそも一般社会に対する事業を行うこと自体がおかしいとは全くもって考えつかない、武家の商法が地でいったものだろうとも思いました。
設備課長とはこの1件以来どんどんと疎遠になっていくのは極自然のことだろうと思いました。