あらゆる手練手管を使おうと思い、元勤務先会社の子会社である販売代理店にも販売協力を依頼しました。その会社も子会社ながら独自の新規事業への参画という意味もあり共同で営業を行なう事に同意してくれました。

東京のある大手重工業会社に私の担当する機械が売れて、相手の代理店も微小ながらも新しい商品で拡販ができたことを評価をしてくれました。この販売会社は私の元勤務先会社の子会社だったので当然ながらこういう情報は親会社に伝わったのでした。私が暗躍しているのではないかと評判を立てられたのか、私の元上司である気の小さい営業部長がこの子会社に乗り込むというような事態になりましたが、親会社として日頃からお世話も十分出来ていないという環境だったので、子会社の方は反論して気の小さい営業部長をさっさと帰してしまうという事件もありました。
過去には子会社と仲良く仕事をしていた私と、口先ばかりのひらめ上司との対応の差異がこういう局面ででたのかと感じさせられた時でした。

この代理店とは地方巡業で札幌・名古屋・広島・松江・長崎という都市に一緒に出向くと、必ず元の会社の営業所の見慣れた面々が現れては転職先の話を求められるのでした。地方の営業所の面々とは本社での会議で面識はありましたし、お互いに直接の利害は無かったので人間関係が良好だったのでどこでも歓迎されました。私は酒も飲めないのに地場のおいしいという飲み屋に案内されて、一時の談義をしました。そういう地方には必ず地場の人が行く店があって地場の酒肴がでると、酒は飲めないのが残念でしたが料理は美味で東京では味わえないという感を強く持ちました。