入社したのは新規事業部だったので、本社ビルには入れず六本木のオフィスビルに間借して営業をしていました。当然ながらそのビルには他の会社のサラリーマンも大勢いました。
地下にレストランがあって昼食は700円から1000位でボリュームのある美味しい食事が出来ました。転職前の会社の昼食は値段は300円程で安いのですが、不味い弁当が支給されていました。不味い弁当を18年も食べてきた身には贅沢すぎるくらいの昼食でしたが、ついつい食べすぎて自然と体重が増えて、半年も経つと5kgが体重が増えて顔にも肉がついてふっくらになればよかったのですが、水ぶくれのようになりましたので、以後は昼食を控えるようにしました。
勿論体重が増えたのは昼飯のせいだけではなく、毎日のように酒飲みに同伴していて飲み食いをしていたこともあって加速したものだと思います。
毎日が結構きつい仕事だったにも拘わらず体重が増えたことにはついては納得がいかない気がしましたが、ストレスがたまって返って太ることもあるので、そういう事例だったのかと後日思いました。
ビルの地下にあったレストランには色々な思い出があります。
昼食時にナポリタンを注文して机の上に置いてある粉チーズを山のようにふりかけて食っていた男がいました。ふりかけも適量が美味いのだという考えは無く、単に栄養補給で沢山のチーズを食べて単身赴任の栄養補給をするのだと言っていました。
5月や8月の連休時には殆ど社員が休暇でいないのですが、たまたま部長が出勤していた日があり帰宅時に慰労をしないといけないような雰囲気だったので、このレストランに4・5人の営業の社員を誘って行きました。
このレストランは夜は飲み屋になるので日本酒でもワインでも色々な酒が飲めるようになっていました。私は酒が飲めないので麦酒一杯で終わりでしたが、日本酒が何時の間にかどんどん注文されているのに部長が気づいて「あれ、何時の間に頼んだのかね・・・」と懐具合を気にしながら飲んでいるので少々機嫌が悪くなりました。部長が「どんどん売らなきゃならん」と鼻息をあらくしている話をしている間に、酒の好きな男がそんな話には馬事東風とばかりにそっと注文をしていたのでした。