事業部の業績が万年赤字というので会社も色々な手を打ちました。その中に以前紹介した他社から営業部長を引き抜いてきたという事件があり、前任者の営業部長は大阪に異動になりました。この営業部長は大阪に異動になったので会議では大阪は「マイド」が心情だろうと言われるようになりました。
会議の後の懇親会でも「それでは大阪の部長にマイドを言ってもらいましょう」と司会者が強要するのでした。嫌々というのが分かるほどでしたが「マイド、マイド」と大阪人の闊達な発言とは程遠い言い方でその場をしのいでいました。

元々大阪には支店があって殆どは大阪出身者でしたが、この時だけは異例で東京から異動したのでした。これは東京の営業部に異星人をつれてきたので仕方なく一時的にそうなったということでした。大阪ビジネスはやはり大阪人でないと気心も知れず大変だというのは社内でも共通認識としてはありました。
東京から異動した営業部長も4・5年もしてから漸く東京に帰りましたが、マイドの苦労話が暫くは持ちネタになったのでした。

話は横にそれますがこの頃よりも少し前に、東京から大阪のお客様の社長に挨拶に行ったある人が、ソファに深々と座っていると「何やその態度は・・・」と怒られたそうです。社内で何時もえらそうに座っている癖がそのまま出て、お客様には業者の態度としては横柄であると思われたということもありました。マイドの精神とは平身低頭という意味もあるのかと考えさせられた一件でした。