その一)
新しいコンピュータの売り方に対して、新しい商社が職場に入り込んだので従来から営業マンを派遣していた商社は危機感を持ったのか、新しい「CAD」の販売に営業マンを追加したいということでした。これを機にもっと金をもらおうという魂胆もあったようです。日頃から営業部長の交際費の面倒を見ていたので何の問題もなく増員されたのでした。
しかしながら、売れないコンピュータの販売よりも専門知識が求められる商品では人を増やしても売り上げ増には結びつかなかったのは当然の結果だったと思います。

その二)
新参者の商社はの方は何とか新しい顧客を見つけねばならんというので、課長が直々に見回りにきて社員から状況を聞いていました。この課長も商社の中では始めてコンピュータを扱うというので期待されている分色々な苦労があったようです。
しかしながら、そういう必死さがあったのかどうか分かりませんが、ビジネスショーの会場でたまたま名刺交換した会社に導入が決まって件の課長もほっとしたようでした。
しかし、その後はなかなか成績が伸びずにそのうちには何でも売ってこいということになって、最後には社員を引き上げて自社で引き続き販売をするという尻すぼみの結果に終わりました。

その三)
この商社とのお付き合いでは、コンピュータの販売という世界は弱小会社は知名度とかシェアとか常にそういうものと戦い続けねばならないという教訓を改めて思い知ったのでした。