その一)
売れないコンピュータを「CAD」という顔をつけかえて販売し始めてから、従来とは違う新しい商社を開拓して販売をしました。売るものを素材から調理したものに変えたので当然ながら店構えを変えたということです。
その中に販売協力をするので社員を教育をかねて使ってくださいという商社が現れました。他の事業部の仕事はあったようですが私の所属していた事業部では始めてでした。個性的な課長さんと円満な部長さんとの組み合わせでした。
課長さんはいろいろな伝で会社を紹介してくれましたが、その中の1社は私を泥沼に引きずり込みました。

その二)
その会社は道路作業用車両を製造している会社で工場に窓口の課長がいましたが、結局この課長が優柔不断だったことが、検討をずるずる引き延ばした挙句に検討を中止するという最悪の結果になりました。
この会社は上記商社の関係もあり、話が遠回りにぐるりと回って伝わってくる時もありました。又、情報は担当者の私に直接話がくる時もあれば上司から間接話法で伝わる場合もあり情報が錯綜しました。
優柔不断な課長の下には優秀な部下がいましたが、この人は自分をわきまえていて出来の悪い上司を非難したり先を越えようとすることの無い人でした。この部下にも頼ることができなかったのでした。

その三)
優柔不断な課長はシステム導入が不安だというので,わざわざ姫路の導入済みのお客様を訪問し体験談を聞いてもらいました。この時はたまたま会社の宿泊施設が姫路にあったのでそこで安価に泊まりましたが、夜の食事は瀬戸内海の珍味が並んで大いに驚かされました。翌日は姫路城見学をして、お城の本丸最上階に陳列してあった酒を駅前の酒店で買って帰りました。このような努力も全て水泡に帰したということでした。

その四)
この会社を紹介をした商社の課長さんもお手上げとなって漸く私の仕事はなくなりましたが、商社の面子もあって早々に終わりにしたく無いということが長い話となりました。サラリーマンは面子ばかり気にしても上手く行かないこともあるという1件でした。