その一)
川崎のコンビナート地帯にあったその会社の倉庫管理のメンバーとは、年末や仕事の区切りがついた時には時々お客様と川崎駅前で懇親会を開きましたが、場所についてはお客様から指定がありました。料理とか酒では無く店の名前にこだわりがありました。
その会社と競争している会社と同じ名前の店がいいと言われて理由を尋ねたら「相手を食うんですよ」と言われて納得しました。
普通のお客様ならば和洋中のどれですかと尋ねますが、この会社では「どの競争相手ですか?」と尋ねるのが流儀でした。

その二)
この工場には食堂もあり時々は昼飯をご馳走になりましたが、昼飯としてはまあまあ美味しいものでした。不便な場所にある工場だけに労務管理上も配慮しているのかと思いました。
それに比べて、丸の内のある会社の質素で美味しくない昼食を思い出して考えると、頼みもしないのに人が集まるので昼飯には最低ランクでよしとされたのだろうと考えたのでした。特に当時の女性社員の採用は縁故が多くて、遠い親類縁者の入社希望者あり人事も対応に追われていると聞いたことがありました。そして入社してくる女性もそういう但し書きがついている人もいました。