その一)
昭和50年代には営業マン教育なんてものはありませんでした。マニュアル本もなし、あるのは俺だと言っていたゴマすり上手の先輩でした。頭の下げ方から始まって、話し方とか、最後は歩き方まで注意されて流石に両足を一緒に出せとは言いませんでしたが、煩いこと煩いことでした。日常の不満を部下にぶつけているように思えて素直に聞く気になれませんでした。
それでもそういう風に言われるので仕方なく従うしか無かったのでその通りにしていたのですが、そうしたら行動は考えながらしなくてはいけないと言うので、まるでいじめにあっているような状態でした。
その煩いのも今度は別の先輩の部下になって少しは納まったものの、今度は瞬間湯沸かし器みたいに怒る人で火山が爆発しているのかと思えるほどでした。

その二)
営業マン教育を自分のスタイルに合わせろという風に勘違いしているのを経験したわけです。人間はそういう間違った人を見ていると、かえって反省すべき内容を理解するので、そういう意味ではこういう人の部下でよかったとも言えます。しかしながら、小姑みたいなねちねちした小言にその当時は疲れました。いい時代だったのか、悪い時代だったのか分かりませんが、まともな先輩がいなかったというのも事実でした。
それは会社ではよくあることですが、こういう新規事業には会社でも出来の悪い連中が集まるので、大抵はろくなことにならいのですが、まさに私の異動した職場はそういう場所と思えました。