その一)
工場から本社の営業部門に異動した時は着る背広も会社に入社した時のものを着ていきました。異動した職場の先輩から服飾のアドバイスがあり、お客様相手なのできちんとした背広に色も合わせて靴も揃えろと言われました。おまけにネクタイも背広に合わせてというようなことで、全部買い揃えろということでした。
工場勤務では作業服しか着たことが無く外出する機会も殆どなかったので、そういう体裁の心配はしたことがありませんでしたので驚きました。しかしながら営業職は背広が作業着だと言われると、背広を買う金をくれるわけでもなく自分で支払わなければならないことに少々抵抗がありました。
これからはボーナス時期には必ず背広やネクタイに靴を買い揃えるということになり、その時期には百貨店から案内状も届くようになりました。

その二)
しかしながら段々と分かったことは、この会社の製品を売るのはそんじょそこらの営業マンでも難しいというもので相当に苦労があるので、ぼろい背広なんかでお客様に行っても相手にされないので、せめて背広くらいはきちんとしたものを着ないといけないと言う事を後々知ることになりました。

その三)
その後、色々の会社の営業マンとも知り合うことになって、その背広を見るとやはり給料相応になっているという感想をもちました。自分も体裁だけは負けないようにしないといけないと、他社の営業マンとの競争意識の方が服装を気遣いする意識を高めました。