その一)
私の担当していた飛行機用機器は、提携していた米国の会社ではアポロ11号に登載させようと提案したようです。しかしながら登載テストでうまく動作せず落選しました。月面に着陸する時に着陸速度とエンジンの噴射を調整しますが、その時に使用するという機器でした。
米国の会社からは技術資料がどっさりと送られてきましたが、整理をしていたらその中に登載したテストの模様が図で書いてありました。

その二)
アリゾナの砂漠で50メートル?の高さのクレーンで着陸船を吊り下げてテストを行なうというものでした。この機器はヘリコプターへの登載で失敗した事例と同じことで、安定しないということで他の会社のものが採用になったということでした。
今から40年も前に50メートルのクレーンにしろ足場にしろ、そういう構造物を作ることさえ驚きでしたので、改めて米国の技術の高さには驚いた記憶があります。
当時の日本で足場といえば、丸太を針金で留めるというものでしたので、そういう高い仮設構造物は想像できないものでした。
当時の米国は月にロケットを発射させるほどの技術を持っていたわけなので、そういうレベルで考えれば付帯する技術レベルもおのずと知れるというものだったかも知れません。