その一)海外出張の希望
この会社は米国会社との合弁会社ということで海外出張が時々ありました。誰がどういう目的で行くかというのは明確に説明されていたので当時は納得していました。しかし、会社組織というものがわかってくると、そういうものは建前であって上司の采配一つで決まっていたということが分かってきました。
新入社員のうちで私のほかに2名の男は海外出張に行けるという期待があってこの会社へ来たということをしばらくしてから知りました。

その二)米国へのあこがれ
しかし、米国出張は配属された場所や上司の力関係とか好かれ方とかで決まると分かって、海外出張が無理だと知ると、この二人にとって会社に居る意義を見いだせなくなったのでした。
一人は会社を辞めて外資系会社に入社して米国に出張に行きました。もう一人は学業が優秀なので会社を辞した後、自力で米国に渡り大学で修士を取得しました。自分の希望をまがりなにも自分で叶えたということで、一本筋の通った道を選択したわけです。当時は二人の行動を理解するのに困惑しました、というのは当時は転職は稀な時代だったので、次の会社への就職不安があったからです。しかし考えてみれば自己実現という意味では大いに意義のある行動であったわけです。

その三)海外旅行
当時は海外旅行は高価で高嶺の花で大変でしたが、会社での海外出張に無縁な若者は自分でヨーロッパ等に行って憂さをはらしていました。当時はビデオカメラもなく8mmフィルムカメラを持参して撮影したのを見せてもらった記憶があります。