本作品は、1970年代半ばの韓国の漁村クンチョンで、近くの化学工場の廃棄物により海中のアワビが死滅し、生活に困窮するようになった海女さんチームが、海底から密輸品を引き上げる仕事を請け負ったものの、ジャンチュン係長(キム・ジョンス)率いる税関にリーダーのジンスク(ヨム・ジョンア)らが捕まり、チュンジャ(キム・ヘス)だけが逃亡したところ、2年後に密輸王のクォン軍曹(チョ・インソン)と手を組むチュンジャが今はチンピラのドリ(パク・ジョンミン)が牛耳るクンチョンに舞い戻り、ジンスクらに新たな密輸を持ちかけるという話。『モガディシュ 脱出までの14日間』のリュ・スンワン監督・脚本による2023年韓国映画。第59回大鐘賞監督賞、第44回青龍映画祭作品賞・助演男優賞・新人女優賞・音楽賞受賞。

 

韓国で500万人以上が見て、年間興収ランキング3位の映画とはどんなものかと見に行ったのですが、当時のファッションと音楽が韓国の人を引きつけたのでしょうかね。脚本はよく作られていて、本当のワルは誰なのか読めない展開にはなっているのですが・・・。当時の韓国では実際に沖合で密輸が盛んに行われていたことから作られた娯楽作品とのことで、それにしても簡単に人が死に、冷酷残酷な行為が平気なのは、徴兵制と戦場(本作品だとベトナム戦争)体験者の多い韓国だからなのでしょうか。

 

映画公式サイト

https://mitsuyu1970.jp/