昨日(7月17日)、『東京新聞』が1面で9月から東京23区を除く地域で夕刊配達及び即売を終了し、朝刊に一本化し、月極購読料を3400円(現在、朝夕刊で3700円)に改定することを発表しましたね。『東京新聞』の夕刊は基本8頁で、共同通信配信記事が多く、残念ながら夕刊としては読み応えがないのでやむをえないと思います。

 

私は学生の時の1年間、新聞配達のアルバイトをしていたので、手間や人件費など配達がいかに大変かはすごくよくわかっています。朝刊と比べて頁数の大変少ない夕刊は、これだけ新聞の発行部数が減ってきている中、維持していくのはかなり難しいでしょう。ただ、『毎日新聞』の夕刊は、共同通信配信記事が増えたものの、「特集ワイド」のような1人の記者が分量のある記事を担当することで、人件費を抑えつつ読み応えのある紙面作りをしていると感心しますし、『朝日新聞』は文化関係の記事が充実しています。ただ、両紙とも夕刊がなくなるのは時間の問題かと思いますが。

 

朝夕刊セット料金は、『日本経済新聞』が5500円、『朝日新聞』『毎日新聞』が4900円、『読売新聞』が4400円の中、『東京新聞』が3700円でしたから、これまでこの価格でよくやってこれたとは思います。社会のことを知るには、新聞を読むのが基本だと思いますが、特に若い人は・・・。私は1回目の授業時、学生には新聞を読むように言い(図書館でもいいのです)、今の学生の親世代が既に新聞を読まなくなってきているので、「もし親が新聞を読んでいないなら、新聞も読みもしない自分の親のようにはなってはいけないと反面教師にしてほしい」とは言っています(笑)。