本作品は、1938年の第2次世界大戦の開戦前、ロンドンの株の仲買人であったニコラス・ウィントン(ジョニー・フリン)が、ナチスによるオーストリアの併合とチェコスロバキアのズデーテン地方の編入により、プラハに逃れてきた大勢のユダヤ人難民の悲惨な状況を見て、子どもたちをイギリスに避難させる活動に取り組み、その50年後のニコラス(アンソニー・ホプキンス)を描く実話に基づく話。ジェームズ・ホーズ監督による2023年イギリス映画。

 

これもまたナチスに関する映画ですが、このようなことがあったのかと涙なしでは見ることのできない映画です。ニコラスだけでなく、母親、プラハとロンドンの仲間たちの尽力により、イギリスで里親を探し、資金を集め、669人ものユダヤ人の子どもを救ったとは。ただ、第9便の列車でイギリスに向かう予定だった250人の子どもたちは、1939年9月1日のナチスによるポーランド侵攻で脱出できず、ニコラスは子どもたちを救えなかったことで自分を責め続けていたため、ニコラスらの活動が世に知られることがなかったところ、ひょんなことからBBCのテレビ番組で紹介されるのです。このような人物・歴史のことを映画という形で残すこと、大事ですね。

 

映画公式サイト

https://www.onelife-movie.jp/