先々週、高校訪問に行ってきました(掲載画像は事務室横の待合室から見えた光景)。進路指導担当の先生に会って、日体大の学部・学科や入試制度などを紹介・説明するのが仕事内容ですが。日体大に来て、高校訪問は初めて。私の高校生の頃は、保健体育の教員に日体大卒の教員がいて、保健体育教員と言えば日体大か筑波大卒の教員というイメージがありましたが、その後は色々な大学が体育・スポーツ系の学部を新設し、中高保健体育教員に占める日体大卒の割合も減っているのでしょう。日体大も受験生獲得に力を入れなければいけなくなったわけで、今年度は一気に訪問先高校の数を増やした次第です。

 

ただ、以下の考えは批判されるでしょうし、自分たちの首を絞めることになるわけですが、私が学生の頃は4年制大学の進学率が20%台だったのに(短大は10%程度)、今や50%を越えています。少子化が進んだのに、大学の数が増えているからですが。大学はやはり高校までの教育で不十分だと思う人が、さらに勉強するためにあるところなので(私は高校生の時に、将来の進路と大学の学部・学科を結びつけて受験したものの、法学部法律学科は滑り止めでしたが・笑)、今の進学率は適正なのかとはずっと思っています。高卒と大卒では給料が異なることもあり、大学に行く人が多いという事情もあるでしょうが、単純には大卒の方が高卒より「優秀」とは言えないわけで、学歴による賃金差はやめた方がいいと思うのですが。大学は、高卒後「周りのみんなが行くから自分も行く」ではなく、本当に行きたい人が、また高卒後すぐでもすぐでなくても行きたい時に行くという形に変わった方がいいと思っています。